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著者:高木信尚
公開日:2015/12/04
最終更新日:2017/12/27
カテゴリー:雑記

こんにちは、高木です。

どうも最近疲れているせいか「豪華ならんち」が「豪華なうんち」に見えてしまいました。
まあそんなことはどうでもいいので、本題に入りましょう。

私は以前某メーカーに勤務していたのですが、そこで市場クレーム対応の仕事をしていた時期があります。
あるコンピュータ製品のボタンが陥没するというクレームが多発していたためその解析の仕事に関わることになったのです。

その製品は、プラスチックのケースの中にコンピュータの基板が収まっています。
陥没したボタンは、そのケースの穴に収まる構造になっています。
解析のためにケースを開けてみると、なんと、ケース裏側の陥没したボタンの受け部分がドロっと溶けているではないですか!

一体どうやったらこんなことが起きるのか不思議でなりませんでした。
技術者としてすごく腕の立つ先輩に相談すると「これは人体発火現象並みのだなあ」といわれ、途方にくれてしまいました。

しかたなく、基板が発熱したのではないかと推測を立てて、ドライヤーやヒートガンなどで加熱してみましたが、どうしてもそのような現象が再現しません。
この件に関わった数名は、本当に困り果てていました。

そんなとき、たまたま通りかかった成形品担当の先輩が興味本位で様子を見に来ました。
そして開口一番、「ショートショット!」といいました。

その瞬間、困り果てていた数名の担当者は皆一気に謎が溶けました。
「なるほど、そういうことだったのか」と。

ショートショットというのは、プラスチックの部品を成形する際、金型への樹脂の充填不足によって起きるようです。
つまり、溶けていたのではなく。もともと成形時の不良だったというわけです。

ではなぜ不良の部品がそのまま製品になって市場に出回っているかというと、ケースの裏側であり、機能面や強度面では問題がないので使用していたということなのです。
そんな事情を成形品の担当でもない私やいっしょに解析に携わっていた同僚がしるはずもなく、散々悩むはめになったのです。

私のような素人には難問でも、その道の専門家(今回の場合は成形品担当の先輩)が見れば瞬時に、それが何なのか分かりました。
どんな分野であっても、そういうことはよくあることなんだろうと思います。

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