増資の登記をやってみようの巻

法務局や裁判所に出す資料は、基本、自分でやってみよう〜の馬詰です。
 以前も書きましたが、成年後見人の申立書については家裁で絶賛されました。
 本来なら私が教えを請うつもりでその場に同行された社会福祉士さんに、逆にいろいろ聞かれ、そのときに作った資料は今もその社会福祉士さんのお役に立っているとのことです。
 しかしながら、成年後見人制度はお勧めしません。
 国は利用を推進していますし、ことによっては金融機関も「成年後見人でないと」と言われます。
 年老いた親御さんをお持ちの方は、成年後見人制度を利用せずに、事なきを得る方法を今から準備しておいたほうが賢明です。
さて、クローバーフィールドは今期、新株の発行・募集をおこない、無事に増資の登記も完了しました。
 一連の流れ、書類関係は私の担当でございました。
弊社に初めてお越しいただく会社様には、会社案内を前にその成り立ちから説明いたします。
 弊社は一般的な会社とは少々異なります。
 23名のソフトウェア技術者(厳密にいうと違いますが)が集まって作った会社です。
 今回の増資により、当初の23名の株主にプラス1社と1名が加わりました。
増資をするにあたっては、まずは株主総会にその議案を諮ることから始まります。
 弊社、10月が期末となります。
 例年、12月に定例の株主総会を開催しております。
 ちなみに次回は1月に開催予定です。
 今回の増資に当たって、5月に臨時株主総会を開催しました。
 ちょうど今期も半分終わり、中間報告も兼ねての臨時株主総会となりました。
 そこで、増資の説明をし承認を得、その旨を記載の議事録を作成します。
法務局に提出する増資登記申請書にはいくつか添付書面が必要です。
 株主総会(今回の場合は臨時株主総会)の議事録はそのひとつになります。
臨時株主総会から、実際に株を発行し株数分のお金の払込までは、新株募集の案内、申し込み人への案内(払込口座、払込期日記載)をし、払い込みを待ちます。
 払込期日から14日以内に登記申請をしなければなりません。
登記申請書に添付する書面は、
 ・総会議事録
 ・申込証
 ・払い込みがあったことの証明書と預金通帳の該当箇所のコピー(通帳の表紙、裏表紙のコピーも必要)
 ・資本金の額の計上に関する証明書
 ・株主リスト
今回、私が申請書手続きに法務局に出向きましたので、
 ・委任状
株主リストについては平成28年10月1日以降、会社の登記の申請時に必須となったようです。
今回の増資の払込期日は9月30日です。
 それから14日以内の申請です。
 月末月初の忙しいときなので、前もって書面は作成し、これでもかというぐらい確認しました。
この春、不動産の相続による所有者移転申請を一発で通過したという自負がありました。
 法務局の登記申請については、申請相談カウンターがございます。
 そこで内容を確認してもらいます。
 今回の増資の申請については、1点不安な箇所がありました。
 結局、その不安箇所と臨時株主総会議事録の記載内容で修正が入りました。
 相談カウンターのおっちゃんが丁寧に訂正内容を教えてくれます。
 こう書きなはれと教えてくれます。
 それは非常にありがたいのですが、ハッキリ言って実際の臨時株主総会の内容と相違があります。
 そこまで具体的な話をしていないのにという相違です。
 大筋では合っているのでいいのですが。
 間違いではないのですが、あとから辻褄を合わしている感満載の訂正指導となっております。
 まあ、そうしろっていうからええやんと、指導いただいた通り訂正し、再度、法務局に向かいました。
 今度は相談カウンターは素通りで、申請書提出カウンターに一直線です。
ここでは、印紙の添付の確認だけで、「補正があれば連絡します」というお言葉だけです。
 登記完了日時記載の用紙をもらい、早々に法務局を後にしました。
 それが10月4日の午前と午後のことです。
そして、登記完了予定の18日、法務局に出向き、履歴事項全部証明書を取得してきました。
 めでたく資本金1500万円になっておりました。
今後、増資した折の登記申請は屁ぷ〜でできます!

