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Duplicate Post:猫でもできるWordPressのプラグイン選び03

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/01/18
最終更新日:2018/01/18
カテゴリー:技術情報 雑記
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それではようやく具体的にプラグインを紹介していこうと思います。まずは肩慣らしということで「Dupicate Post」というプラグインについて書いてみようと思います。Duplicate Postは2008年に登場したプラグインで、WordPressに「投稿や固定ページを複製する」機能を提供してくれます。

このように紹介しただけでは「なんだそれだけか」と思ってしまいますが、複製機能はWebサイトの運用において非常に重要な役割を果たしてくれます。WordPressも含め、CMS(Content Management System)とよばれるシステムはその道のプロフェッショナルの力を借りながらよく考えて作られているので、事前にサイトの構造などを考えずに制作や運用を進めたとしてもそれなりの構成を維持したWebサイトができがります。ですが、投稿数や固定ページ数が増えてくると、その構成の設計がどこかのタイミングで破綻してしまい、ユーザーからみてわかりにくいものになってしまいます。その結果、投稿や固定ページの埋没や、アクセスしたユーザーの離脱の原因を引き起こします。

これを解決するための機能をWordPressは標準で用意しており、ひとつは投稿の「カテゴリー」と「タグ」による分類、もうひとつは固定ページの「親ページ」の指定です。投稿や固定ページをジャンル分けしたり、固定ページに階層を設けることで、管理者の思う情報構造をサイトに反映させることができます。この情報設計がそもそも失敗しているとWebサイトもわかりにくいものになってしまいますが、それについては別の記事に譲ります。

投稿のカテゴリーとタグ、固定ページの親子を意識しながら運用を続けていると、次にコンテンツを追加するときに「これは先日の投稿と同じタグの内容だ」とか「これはこの固定ページと同格のページだ」と気がつくこともあるでしょう。そんなときに便利なのが「投稿や固定ページの複製機能」です。以前つくった投稿や固定ページをテンプレートとして、新しい投稿や固定ページを作ることができます。その際、カテゴリータグ、親子構造も複製することができる、というのがポイントです。もしこれを複製せずにつくるとすると、ほぼ同じ内容の投稿や固定ページであるにも関わらず、カテゴリーやタグ、親子関係を間違って(以前とは同じではないものを)指定してしまう可能性があり、せっかく設計した情報構造が破綻してしまうことになりかねません。

とくに、投稿のタグ付けではその便利さを実感できるはずです。タグは数を制限する必要性がないうえに、破綻させずに運用することが難しいからです。近い内容のものに同じようなカテゴリー分けやタグ付け、親子構造をもたせる。ただこれだけのことで、Webサイトの構造がきちんと維持され、Webサイトのわかりやすさを維持することができるでしょう。
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