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Contact Form 7:猫でもできるWordPressのプラグイン選び05

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/01/20
最終更新日:2018/01/20
カテゴリー:技術情報
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今回ご紹介するプラグインは「Contact Form 7」です。Contact Form 7はWordPressサイトにコンタクトフォームを実装できるプラグインです。そのリリース以降、500万以上のWordPressサイトにインストールされ、44言語に翻訳され、しかも高評価を得ているという、WordPressを代表するプラグインです。

コンタクトフォーム、いわゆるお問い合わせフォームはプログラマーであればものの数分で実装できる機能ですが、プログラミングの経験が全くない人にとってはハードルが高いようです。開発を通じていろいろな技術や知識を習得できるので、Web系のプログラミング言語を勉強する際には課題として用いられたりもします。

このように「プログラミングが分かる人には容易いけれどそうでない人には難しい機能」を簡単に実装できるということは、プラグインというものの、ひいてはCMS(Content Management System)のメリットそのものです。これを実現するために、CMSやプラグインの開発にはかなりの手間がかけられていることは容易に想像することができます。難しいことがわからない人に難しいことを理解してもらうためには、難しいことがわかる人がわからない人の視点に立って考え、準備しなければいけません。ちょっと禅問答のような説明になりましたが、これはすべてのデザインやすべての教育が追求すべきことでしょう。

Contact Form 7は開発を重ねる毎に、より使いやすく、よりわかりやすくなっていることが特長です。開発を重ねる毎に複雑になってしまい、ユーザーが離れてしまうことも多々あります。最初の設計や思想を守りながらも、実際の利用者の状況にすり合わせ、希望に応えていくことができているソフトウェアは少ないでしょう。これが維持できているからこそ、たくさんの言語に翻訳され、たくさんのWordPressサイトに導入され、そしてたくさんの高評価を得ることが出来ているのでしょう。

Contact Form 7はコンタクトフォームを実装できる他のプラグインとは異なり、「送信完了ページ」が無いのが特徴です。そもそもコンタクトフォームに送信完了ページを設ける文化がある国は少ないそうですね。当たり前と思われている仕様を変更するのはなかなか勇気が要りますが、現在でもそのままの仕様で開発を継続できているということは、設計の段階できちんと考え抜かれていたことの何よりの証明です。

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