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結論から書く:猫でもできるWebライティング07

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/02/15
最終更新日:2018/02/15
カテゴリー:技術情報

書店にいくと、「文章の書き方」についての本がたくさん出版されていることに驚きます。なかでも、「論理的な文章の書き方」と「わかりやすい文章の書き方」が時代を問わず売れているようです。これらの本を何度読んでも文章を書くのが苦手だ、と悩んでいる方は、「結論から書く」ことができているかどうかを確認してみましょう。

「文章の書き方」について、義務教育期間中に学ぶ機会はそれほど多くありません。テーマを決めて作文を書くことや、読書感想文を書くことはありますが、書いた文章をどう修正すれば良いのかを指導してもらうことはほとんどないようです。また、広く知られたライティングテクニックである「起承転結」が本来の力を発揮できていないという問題があります。「起承転結」への理解が不十分で、これに引っ張られてどんな文章でも起承転結で書こうとする人も多いです。

さらに、部/章/節/項/目/段落の構成をきちんと考えながら文章を書くようになるのが遅いのも問題です。大学生になって、レポートを書くようになってはじめて文章の構成を意識した方も多いことでしょう。さらに、社会人になってしまうと学生の時よりも文章を書く頻度が下がります。たまに報告書などを書くと、久しぶりだということもあって非常に疲れるため、さらに文章を書くことから距離を置くようになってしまいます。つまり、文章を書くことに相当興味を持っていない限り、きちんとした文章を書くようになる環境も機会もないのが実情です。

一方で、折れそうになる自分を励ましながら頑張って書いた文章ですが、大半の人は斜め読みしかしていないことも知っておきましょう。現代人は忙しいから、ということもありますが、スマホやSNSに慣れた読者は長い文章を集中力を持って読むことができなくなっています。

このような状況を考えると、読んでもらえる文章を苦しまずに書くためにできることは「長い文章にしない」ことと「結論を先に書く」ことくらいでしょうか。短い文章であれば構成を熟考しなくても良いですし、結論を先に書けば気の短い読者にも主要なメッセージを伝えることができるでしょう。

これに慣れてくれば、結論を含んだ短い文章を集めましょう、これを流れに沿って並べることで、長い文章の骨格を作ることができます。この骨格に事実を含んだ説明文などで肉付けするようにしていくと、長い文章も書くことができるようになるはずです。「結論から書くこと」と「短く書くこと」に気をつけるだけで、文章を書く事に対するハードルをかなり下げることができるのではないでしょうか。

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