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ブラッドベリが読みたくなった。

著者:高木信尚
公開日:2018/02/20
最終更新日:2018/06/20
カテゴリー:技術情報 雑記

高木です。おはようございます。

先週の土曜日、弊社では月1回の定例勉強会でした。
いつもは座学でプログラミング言語の勉強とかをやっているのですが、今回は勉強会の場を借りた打ち合わせになりました。

弊社の勉強会は基本土曜日に開催します。
土曜日なので参加は完全に自由で、事前にメーリングリストで参加者を募集しています。
勉強会に参加した場合は休日出勤扱いになるので、ちゃんとその分の給料を払っていますよ。

求人票なんかでは、単に休日出勤が有無だけが問われることが多々あります。
弊社はこんな状況なので、休日出勤の有無を問われれば「有り」と答えるしかないですね。
自由参加なので、負担になることはそんなにないと思いますけど。

そんなこんなで、とにかく先週の土曜日は勉強会の場を借りた打ち合わせに5名が集まりました。
そこで、まあいろいろな話をしたわけです。
具体的なことを書くのは控えておきますが、火星に関する話をたっぷりしました。

私は結構その手の話には興味があるほうです。
勉強会のあと、火星に行くための航路なんかをいろいろ調べてみました。
ホーマン軌道や準ホーマン軌道なんかも調べましたよ。

火星について調べているうちに、子供のころだったか学生のころだったかに、実家で見たテレビドラマのことを思い出しました。
『火星年代記』です。
結構長いドラマで、日曜日に何時間もかけてやっていたように思います。

『火星年代記』の原作は短編集で、作者はレイ・ブラッドベリという作家です。
『華氏451』なんかが有名ですね。

そのブラッドベリの短編集のひとつで、高校生ぐらいのときに読んだ『刺青の男』が結構好きでした。
その中の最終話「ロケット」がとくに好きでした。
ウィキペディアからあらすじを引用します。

ボドーニは夜ごと目を覚まし、夜空を飛び交うロケットを仰ぎ見るのだった。かつて人類が夢にまで見た宇宙時代がやってきた。しかしそれは「科学が万人に幸せをもたらす世界」などではなかった。ロケットに乗れるのは一握りの金持ちだけだった。ボドーニは6年かかって三千ドル貯めた。家族の中から1人だけなら火星に行くことができる。しかし、みんな譲り合って、誰が行くのか決まらないのだった。結局、だれも行かないことに決まってしまった。ある日、ボドーニがジャンク置場で働いていると、一人の男がロケットの実物大の模型を売りに来た。2千ドルだった。ボドーニは迷ったが、結局買うことにした。ボドーニは残りの金を使い果たしてロケットを改造した。子どもたちはしゃいでロケットに乗り込んだ。ロケットは轟音を発して、揺れた。月の表面、隕石、火星…。鏡やスクリーンで映し出した3次元の幻想だった。7日目の夕暮れ、震動がとまって、一行はもとのジャンク置場に帰ってきた。子どもたちはボドーニにお礼を言ってベッドに入った。

SFはSFでも、私は『スターウォーズ』のような派手なものではなく、この「ロケット」のような作品のほうが好きです。

テクノロジーがどんなに発展しようと、社会情勢がどんなに変化しようと、人間というものはそう大きくは変わらないものです。
もちろん、時代によって人々の価値観は変化しますし、行動も変わってくることでしょう。
それでも人間の普遍的な部分というのはあるもので、そこを丁寧に描いた作品は好きですね。

最近は紙の反射がまぶしくて辛いので、紙媒体を読むのは控えています。
けれども電子書籍なら読めます。
Kindle版の『刺青の男』も出ているようですので、そのうち読んでみたいと思います。

そういえば、『火星年代記』は改訂版になっているようで、もともと1999年スタートだったストーリーが31年繰り下げられて2030年スタートになっているようです。
こちらも機会があれば読んでみたいものです。

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