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要約:猫でもできるWebライティング15

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/02/23
最終更新日:2018/02/23
カテゴリー:技術情報

要約とは、文章の要点を短くまとめたものです。要約では主題が含まれていること、短文であることなどが求められます。要約を書く上で知っておきたいポイントをまとめました。

あるWebサイトにたどり着く経路は様々です。大抵のサイトでは、検索エンジンからのアクセスが一番多いはずです。検索エンジンの検索結果には、metaタグのdescriptionに記述された内容がサマリーとして表示される可能性があります。descriptionにページの要約を書くことで、検索したユーザーがそのページにアクセスするかどうかを判断しやすくなります。

Webサイトに限らず、要約があると文章の概要が一度頭に入った状態で読み進めることになるので、要約なしで読み進める場合と比べて理解度が高くなる効果もあります。長文であればあるほど、その効果は高くなります。

長い文章であっても短い文章であっても、文章には何らかの要点が含まれているはずです。逆に考えると、要点が無い文章は削っても問題がない文章です。要約ではテーマ、つまり論旨だけを書くので、そこだけ読むと説明不足に思えますが、問題ありません。この説明不足感を少しでも解消したい場合は、要約の中で以降に続く文章の構成と流れについて触れることをおすすめします。

要約の適切な文字数を示すのは難しいです。ただし、要約に要約が必要だと感じられるほど長い要約は問題があります。要約と近い役割を担うものに「見出し」があります。見出しは要約よりもさらに短くまとめることを求められます。新聞などの大見出しでは扇動的で文章めいたものもありますが、小さなセクションの見出しであればキーワード程度で大丈夫です。このように考えると、要約は見出しよりも長く、本文よりも短いことがわかります。

要約は要点がまとめられている文章なので、文章を書く時は要約だけ書けば良い、また文章を読む時は要約だけ読めば良いように考えてしまいがちです。本文では結論に至るまでの論理の展開や、それを裏打ちする情報などが書かれているはずです。結論だけ書いても説得力のない文章になってしまいますし、結論だけ読むのも理解が浅くなってしまうでしょう。要約以外の文章も軽んじるべきではありません。

要約や抜粋をつくるのは長文を書く以上に難しい作業です。自分が何について書いているのか、またそれに至るまでにどう理論を展開しているかを常に意識しながら書くと、文章構造が破綻せず、要約のしやすい文章になります。要約の書きやすい文章は読んで理解しやすい文章と同義かもしれません。

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