君のブログに恋をして〜 清濁合わせもった人編

男は手代の集いのオーソリティにかるてるの営業支援をすることを打ち明けた。
このときまでは、あくまで東の海システム会社でやっているのと同じような営業支援を考えていた。
ただ、いずれ会社を辞め、かるてるへの転職を望んでいることだけが今までとは違っていた。
手代の集いのオーソリティは、男に協力することを約束した。

男は個人事業主の技術者ばかりを扱っているブローカーに声をかけた。
そこの技術者を懇意にしている元請の案件に参画させたのだ。
もちろん、かるてる経由である。
以前、男の会社にいた技術者が営業として席をおいているシィナジャポシステム会社を商流に加えた。
ブローカーから指示されたのである。
そのブローカーとシィナジャポシステム会社の営業マンは古くから懇意にしていたのだ。
シィナジャポシステム会社の営業マンが男の会社に所属しているときから、何かにつけ、ブローカーは会社に顔を出していた。
ブローカーのお金好きを匂わせる言動に事務員は嫌悪感を抱いていた。

かるてるのボンクラ営業マンは男の押しの強さに引きずられて契約を結んでしまった。
かるてるとシィナジャポシステム会社は初めて契約を結ぶことになった。
かるてるの事務所にシィナジャポシステム会社の営業マンが訪れるとき、男はわざとかるてるの事務所に行き、シィナジャポシステム会社の営業マンと鉢合わせることにした 。
自分が身を置く会社、そこに在籍してい人間に、会社を裏切っていることを匂わせるために、わざとそんなことをしたのだ。

かるてるのボンクラ営業マンはその契約時に男がやって来ることに躊躇した。
会社にバレないか?
コトがだんだん大きくなるのではないか?
俺は巻き込まれたくない。
そんな思いで
「大丈夫か?」とLINEで男に聞いた。
「あの人は清濁合わせもっている人なので大丈夫」
と返ってきた。

シィナジャポシステム会社の営業マンは世間では真面目で人が良いと評判であった。
その実、男が表現するような”清濁合わせもっている”は、あながち間違いではなかった。
技術者から営業に転じたため、営業成績は振るわなかった。
技術者時代に懇意になったブローカーには随分助けてもらっている。
今回もそのブローカーからの話である。
かるてるの事務所で会った男に違和感を覚えつつも目をつぶった。
何食わぬ顔でかるてるとの契約を結んだのだった。

この契約がトリガーとなり、男は会社の営業をそこそこにかるてるの営業に力を注ぐことになっていくのである。