君のブログに恋をして〜 香水に塗れる画策編

若手社員は事務員に相談を持ちかけた。
アトムソリューションの営業マンから聞いた話を事務員に打ち明けたのだ。
同じ会社に所属する若手社員に男のことを愚痴る、アトムソリューションの営業マンのことを事務員は不可解に思った。
アトムソリューションの営業マンが元いた会社を辞め、独立した際、今後の取引先として事務員の会社に顔を出していた。
その営業マンの押しの強さと、かもし出される雰囲気に、第一印象は良くなかった。
胡散臭さを感じていた。
何かあれば手のひらを返すタイプ、そう感じていた。
会社に忠誠心を見せていた頃の男に、「アトムソリューションの営業マンには気をつけた方がいい」と忠告したこともあった。
若手社員はアトムソリューションの営業マンのことを好意的に思っているようだ。
事務員は自分の第一印象は口にはださなかった。
アトムソリューションの営業マンの口吻は、だんだんと過激になってきた。
アトムソリューションの営業マンから、「営業の窓口をひとつにしてほしい」と相談されたのである。
参画させている技術者によって、担当が男であったり、若手社員であったりした。
アトムソリューションの営業マンは、「男とは付き合いたくないから、窓口を君、ひとつにしてほしい」というのである。
若手社員は男の耳に入れるわけにはいかない。
何を言い出すかわからないと思いあぐねていた。
一方、アトムソリューションの営業マンは、影で散々悪口をいい、付き合いたくないとまで言った男に対して、本人を目の前にすると一変していた。
かるてるの営業窓口となっている男とは何食わぬ顔で付き合っていた。
籍を置く会社を裏切っている男のことを十分に認識しながらも、男から得る利益は捨てがたい。
男より自分の方が年上でこの業界も長い。
自分は人を見る目がある。
男の性格も十分に理解し、また、男の会社の若手社員も味方につけている。
男がかるてるに転職したときには、若手社員に力を貸すフリをすることも考えていた。
上手く立ち回ればどちらからも利益を得ながら付き合っていける。
小さな事務所の中。
加齢臭を隠すためなのか、必要以上の香水を振りまきながら、アトムソリューションの営業マンはほくそ笑んでいた。
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