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読まないのか、理解できないのか、それとも……

著者:高木信尚
公開日:2018/04/07
最終更新日:2018/06/21
カテゴリー:雑記

高木です。おはようございます。

ずっと以前から気になっていたことがあります。

たとえばSNSやさまざまなウェブサービスには利用規約がありますね。
そんなに分量が多いわけでもないので、読もうと思えば難なく読めるはずなのです。
にもかかわらず、公然と利用規約に違反する人がいます。

そうした人たちを見るたびに思うのです。
この人たちは、利用規約を読まないのだろうか?
読んだけれども理解できなかったのだろうか?
それとも、理解した上であえて無視しているのだろうか?
と。

実際、読まない人が多いことはよくわかっています。
けれども、それはあまりにも危険な行為ですし、不誠実です。
悪意すら感じます。

読んだけれど理解できない人もいることでしょう。
子供さんとかなら仕方がありませんが、そもそも未成年者は単独では契約行為ができませんので、ちゃんと保護者に説明してもらうべきです。
外国人など日本語が不自由な方の場合、あるいは海外のサービスを利用する場合などは致し方ないですが、何とか理解する努力をすべきでしょう。

理解した上であえて無視する人もいます。
これが一番悪質だと考える人もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
利用規約の類は法律ではありませんので、違反したからといって犯罪とかでは決してありません。
もちろん、それによって利用停止になったり損害賠償請求を受けたりする可能性はありますが、リスクを承知で行うのであれば、読まないとか理解できないとかよりむしろマシかもしれません。

そういえば、立場上さまざまな契約書に目を通す機会が多いのですが、その契約書を持ってきた方に対しても上記と同じような疑問を持つことがあります。
これから自分が結ぼうとしている契約書を読まないのか、読んでも理解できないのか、理解した上で無視しようとしているのかという疑問です。

ちょっと読めば、明らかにおかしさに気づくような契約書も少なくありません。
些細な誤記程度ならかわいいものです。
「こんな契約を実際に運用できないのでは?」という契約書さえありますが、契約を交わした上で全然違う運用をしようとするのです。
中には、「弊社は別にかまわないけど、御社はこれだとマズいのでは?」という契約書さえあります。

利用規約や契約書のようなフォーマルな文書でなくても、似たような疑問を抱くことは少なくありません。
たとえば日常的にやり取りするメールでの連絡などです。

そんなに長文でもなく、スクロールしなくても全文が表示できる程度の内容です。
それであっても、読まないのか、読んでも理解できないのか、理解した上で無視しているのかわからない対応をする人がいます。
これも同じで、読まないのは最悪ですし、理解できないのは能力に問題があります。
理解した上で無視するのも状況次第ではありですが、それなりのリスクを覚悟すべきです。

どんな場合でも、文書はちゃんと読んで、理解して、適切な対応を行うのが一番です。
そのためには基礎学力も必要になりますし、相手に対する優しさや気配りも必要になるのではないでしょうか?

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