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君のブログに恋をして〜 俺は悪くない編

著者:馬詰道代
公開日:2018/04/21
最終更新日:2018/04/21
カテゴリー:フィクション

自分の会社の営業は適当にやっていても定額の給与が翌月10日には手にはいる。
それは全て、妻に握られていて自由にならないお金である。
技術者が動く秋の営業で一気に5名をかるてるでの契約に成功した。
かるてるの営業は、その成果が翌月25日にお金となって手に入るのである。
男はかるてるの営業が面白くて仕方なかった。
居心地の悪くなった会社の営業はお茶を濁す程度に済ませた。
それでも定額は手に入るのだ。

そんなある日、男の会社に問い合わせがあった。
Webサイトからである。
Webサイトからの問い合わせは事務員にも共有されている。
男は会社で商談をおこなった。

「いまいち使えない人なので断ります」
男は事務員に伝えた。

事務員にはそう伝えたが、かるてるのメールアドレスでその相手先にコンタクトを取った。
「次からはこちらのアドレスに送ってください」
と断りを入れる。
自分の会社にきた話は手っ取り早くかるてるに持っていける。
男にはありがたい話である。

かるてるから入る別口のお金、毎月20万円前後は手に入れたいと、男の欲望は膨らんでいった。
男の欲望はとめどがなくなっていくのである。

会社貸与のノートPCとスマートフォンを使ってかるてるの営業をしている男は、メールのやり取りには気を使っていた。
元来、事務能力が乏しい男である。
男は神経質になっていた。
二足のわらじを履いた男は自分の処理能力を超えていた。
メタボ指導が入るお腹を抱えた男は、日中の打ち合わせに居眠りをすることが増えていた。

男の会社が取引をしている大手メーカーとの打ち合わせも何度となく居眠りをした。
何度めかの打ち合わせのとき、メーカーサイドから、男の居眠りの指摘とともに男の同席は不要と断りが入った。
その後、そのメーカーから営業担当として男を外すよう相談があった。
男は出入り禁止となった。
見栄っ張りの男は強がりながらも自尊心を痛めた。

「この俺を営業から外すなんて、会社は俺を庇ってくれなかった」

かるてるのボンクラ営業マンにLINEで訴えた。

男の思考は”俺は悪くない”である。

ボンクラ営業マンとのLINEトーク画面は白熱していった。

「毎月、契約をどんどん減らしていってやる」
と、ボンクラ営業マンに宣言もした。

ボンクラ営業マンはそれを面白がる風を装いながら、とめどなくなっていく男に巻き込まれたくない思いが膨らんでいくのであった。

*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

君のブログに恋をして〜プロローグ編からお読みください。

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