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君のブログに恋をして〜 転職への策略編

著者:馬詰道代
公開日:2018/04/22
最終更新日:2018/04/22
カテゴリー:フィクション

会社を辞めてやる!
俺がいなくなって困るのは会社だ!

自分がやったことを棚に上げて、会社に軽んじられていることに男の怒りは収まらなかった。
あの不正領収書が発覚した時点で給与の減額や降格という処遇もなく、なんら変わらない待遇である。
それがかえって男を増長させた。
転職を繰り返した男には自省するという思考が欠けていた。

二足のわらじで得るお金。
この状態が長く続ければ続くほど、男の別口の残高は増えていく。
男は妻に内緒のお金を失いたくはなかった。
反面、このまま続けていてもいずれ破綻するのは目に見えていた。
この状況を長く続けるのは危険だった。

男はかるてるのボンクラ営業マンにかるてるの代表との面談を取り付けてくれるよう頼んだ。

ボンクラ営業マンは、男を拒否することはできなかった。
月々のお小遣い程度の金額が男の懐にはいる、その程度のものだと思っていた。
まさか毎月20万円近く、男に振り込むことになるとは。
その片棒を担いでいる。
いや、男に引きずられてそんな形になった。
コトが大きくなる前に男を入社させる。
そうすれば、SES営業でよくある同業他社への転職でごまかせるだろう。
ひとりやふたり、エンジニアを連れて転職することはよくあることだし、別段取り立てられることはない。
だが、男が入社すれば、営業としての俺の立場が危うくなるのも事実だ。
この男と自分との棲み分けを明確にしなければならない。
ボンクラ営業マンは思案した。

ボンクラ営業マンも男も自分の身を守ることで頭がいっぱいだった。

「明日の19時に事務所に来てください。代表との面談です」

ボンクラ営業マンからのLINEを受け取った男は大きく息を吐いた。

その日、男はかるてるの代表と2人で面談をした。
最初のひと月で5件の契約をかるてるにつけた。
俺の営業力だ。

いや、それは懇意にしている元請け、懇意にしている取引先という、図式である。
男に加担する同じ穴の貉同士が絡み合っているだけである。
コトの善悪より目先のお金に目が眩んだ、そんな貉同士の絡み合いである。

自分を雇うことでどれだけ会社に貢献できるか、受託を増やして会社をどう大きくしていくか。
男は熱く語った。

この男によって取引先が増えたのは明白な事実である。
ハローワークと手作り名刺の合間に営業をしているゆるいボンクラ営業マンよりはるかに腕のいい営業マンに見えた。
かるてるの代表もすっかりこの男の口吻に翻弄されていくのであった。

*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

君のブログに恋をして〜プロローグ編からお読みください。

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