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君のブログに恋をして〜目先しか見えない男たち編

著者:馬詰道代
公開日:2018/04/23
最終更新日:2018/04/23
カテゴリー:フィクション

その夜、男はかるてるのボンクラ営業マンにLINEで知らせた。

「代表は俺の考えに共感し、『全面的に力になってくれる』と言ってくれた」
男は興奮を押さえられなかった。

「よかったですね」
そう返すボンクラ営業マンは自分こそ転職をすべきなのではないかと、そんな気持ちになっていった。

男はよく自分のことを棚にあげて、人のことを非難した。
他社の営業マンのことを非難するのだ。
クレームが発生するたびに、その対処の仕方や言動に
「人としてどうなんですかね」
と発した。
人を見る目がない、損得勘定で技術者を見る男は、クレームの数も半端なく多かったのだ。
SESの2万円や3万円ほどの薄利多売の商売で、数をこなすほどクレームの数も増えていった。
会社に利益をもたらすどころか、赤字を出すこともあった。
そのたびに自分を正当化するために相手の営業マンの悪口を事務員に言うのである。
事務員は辟易とした。

男はかるてるへの転職が具体的になり、自分と同じように損得勘定で動く、同類の営業マンや技術者に根まわしをしていくことを決めた。
お互いに狸の騙し合いをしているあのアトムソリューションの営業マンもそのひとりである。

男がかるてるの営業をし始める前のことである。
男の会社ではネットワーク・システムを管理しているのは事務員である。
事務能力がなく物忘れが多いことを自覚している男は、自分の会社のアドレスにくるメールは事務員のメールアドレスに転送するように指示していた。
男は自分からそう指示したことをすぐに忘れるのだ。
自分のアドレスにきた内容を先に処理する事務員に驚くことがあった。
また、事務処理を忘れがちになるたびに、
「俺のメールをそっちにも転送しておいて」
と言うのである。

かるてるのネットワーク・システムを管理しているのはボンクラ営業マンである。
ボンクラ営業マンは男のメールアドレスを作った。
メールアドレスの設定情報は男とのLINEで知らせた。
男が会社から貸与されているスマートフォン上のLINEである。
男が会社に背いて行っている全てがこのスマートフォンやノートPCの中にあることをボンクラ営業マンは知っていながら、そこに導かれていった。

*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

君のブログに恋をして〜プロローグ編からお読みください。

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