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君のブログに恋をして〜転職の条件編

著者:馬詰道代
公開日:2018/04/27
最終更新日:2018/04/27
カテゴリー:フィクション

かるてるへの転職が決まったことを妻に話をした。
「会社にはまだ話をしていないけど、俺の実力を認めてくれた会社に転職することになった」

事あるごとに、
「高卒のくせに」
とLINEでもなじってくる妻である。
実家の母親のことも含めて
「ブタ親子」となじられたこともある。

男は妻からなじられた言動をスマートフォンのメモ帳に記録していた。
離婚するときに使うつもりなのか?自分でもわからなかった。
子どもを手放すことは考えられない。
俺はどうしたいのか?
ただ、そうして記録を残すことで、気持ちを浄化させていたのかもしれない。

そんな妻に自慢したかった。
俺の営業力を認めた会社に転職することが決まったのだ。

「ほら、以前から話している、仲良くしている営業マン。あの人の会社から是非とも来てくれないか?と誘われた」
と大げさに言ってみた。
それがよくなかった。
誘われることになった経緯を聞かれたのだ。
男は仕方なく、かるてるの営業をしていることを伝えた。
ただ、数ヶ月も前に始めたこと、すでにお金を手に入れていることは言わなかった。

妻は今まで、何度も繰り返してきた転職で目の前の男の言葉が信じられなかった。
当然である。
本当の話である証を手に入れたいと妻は男に迫ったのだ。

男はしぶしぶ承諾した。
かるてるのボンクラ営業マンに雇用契約書の発行を打診してみた。
ボンクラ営業マンは代表に相談すると約束し、代表と男の面談の設定をした。

その面談では具体的な雇用の条件の話がおこなわれた。
今の会社と比べて年収にして、たった12万円ほどの増加である。
これでは鬼のような妻に何を言われるかわからない。
なんの自慢にもならない。
男はかるてるの代表に、
「もう少し欲しい」
と交渉した。
「ボンクラ営業マンとのバランスもある」
「俺の方が営業力がある」
と食い下がってみた。
「採用や社内システムを担っている点でトータルに見て、今は彼よりかは出せない」
とやんわり断られてしまった。

「2ヶ月後には会社を辞める」
と断言し、雇用契約書の発行の約束を取り付けて、この日の面談はおわった。

*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

君のブログに恋をして〜プロローグ編からお読みください。

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