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君のブログに恋をして〜ボンクラ営業マンの転職編

著者:馬詰道代
公開日:2018/04/29
最終更新日:2018/04/29
カテゴリー:フィクション

この3、4ヶ月、心の奥底で渦巻いていた思いが頭をもたげてきた。
かるてるのボンクラ営業マンは、転職を真剣に考えた。
かるてる以前も同業他社を転々とした。
このSES営業の魔力に取り憑かれ、ここから足を洗えない状況に陥っているのは、自分が一番わかっている。
SES営業のパートナー営業では大した成績をあげれないことも自分が一番よくわかっているのだ。
それでも、今まで何とか絵になっていた。
これから学費がかかる双子の娘を抱えている。
とにかく、この業界からは逃げれない。
今さら、他業種の営業などできるはずがない。
SES営業のいわゆるプロパーと称される自社社員の営業ならなんとかなる。
加えて、採用活動の実績で同業他社へアプローチができるかもしれない。

かるてるのボンクラ営業マンは、手代の集いで知り合った他社の営業マンに、
「自分を雇ってくれないか?」
と打診してみた。

今より給与が下がっても仕方ない。
自分の能力では正直、もらいすぎなのもわかっている。
いや、これから子どもにお金がかかる。
なるべくなら多いに越したことはない。

明らかに今のままでは、パートナーの稼働数4件が限度の自分とあの男との差がありすぎる。
2年在籍して4件がやっとである。
あいつは1ヶ月で5件決めてきた。
あの芸当は俺にはできない。
いや、会社に背くような、いわゆる犯罪まがいなことを俺はできない。
いや、それに加担した形になっている。
このまま、すんなりあいつが入社すれば、何もバレずに済むのかもしれない。
俺はプロパーの営業もしている。
採用活動もしている。
そこを見てもいずれあいつに自分の立ち位置を奪われるかもしれない。

ボンクラ営業マンは堂々めぐりを繰り返した。

その間、男とかるてるの代表の面談を再設定し、男の嫁が文句をつけてきた雇用契約書も正式に取り交わされた。

コマはまた一つ進んだのだ。

採用打診の回答はその後に聞いた。
あっけなく断られた。

しばらくはこのかるてるで頑張らないといけないのか。
とにかく、自分の立ち位置を明確にしなければいけない。
あの男との棲み分けを明確にしなければいけない。

*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

君のブログに恋をして〜プロローグ編からお読みください。

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