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屈辱の日

著者:高木信尚
公開日:2018/04/29
最終更新日:2018/04/28
カテゴリー:雑記

高木です。おはようございます。

昨日4月28日のアクセス解析を見ていると、「君のブログに恋をして」の最新話でもなければ「一人称で仕事ができる?」でもなく、「GWなんかいらない」に多くのアクセスが集まっていました。
そこでは4月28日のことを書いていたので当然かもしれません。

念のためおさらいをすると……

派遣社員やアルバイトなど、時給ベースで働いている人たちにとってゴールデンウィークは収入減をもたらすだけで何ひとつありがたくありません。
国民の格差が大きくなった現代社会において、このような大型連休はもはや無用の長物といえます。

ゴールデンウィークを解体するのであれば、早く憲法を改正して5月3日を平日に戻すのが一番です。
それに伴って、連休を作るためだけに存在している「みどりの日」も平日にすべきです。
それだけだと祝日が2日も減るので、4月28日を「主権回復の日」としてはどうかという内容でした。

ところが、この4月28日に主権を回復したのは、沖縄、奄美大島、小笠原諸島以外だけでした。
沖縄では4月28日を「屈辱の日」として、決してお祝いムードではないというのです。

ただ、その手の話をしているのは、朝日新聞、毎日新聞、琉球新報、沖縄タイムズ、東京新聞、日本共産党などの錚々たる顔ぶれです。
どうも多くの沖縄県民の心情とは乖離しているように思えてなりません。

祝日は「国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日」とする祝日法の精神を考えれば、そっち方面の国民を置き去りにするのも問題がありそうです。
「主権回復の日」を祝日にするのは、まだまだ先のことになるかもしれませんね。

「国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日」というのは、「祝い」かつ「感謝し」かつ「記念する」ではなく、「祝い」または「感謝し」または「記念する」です。
実際、すべてに当てはまるわけではない祝日は結構あります。
もともと「祝日」と「祭日」は別だったものを、現在はひとくくりに「祝日」にしてしまったのですから当然のことです。

「主権回復の日」を「祝い、感謝する」ことが実際にできない国民がいたとしても、「記念する」だけであれば祝日にできるかもしれません。
しかし、その日に沖縄、奄美大島、小笠原諸島が返還されなかったのであれば、「こぞって記念する」こともできなくなります。
つまり、

という条件が偽になってしまいます。
これではダメですね。

「みどりの日」は、祝日法では「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」となっていますが、いかにも取って付けた設定であり、大多数の国民心情からかけ離れています。
だとすれば、「みどりの日」は廃止がふさわしいでしょう。

「憲法記念日」は国民こぞって祝い、感謝するわけではありませんが、少なくとも「記念する」日ではあります。
しかし、日本国憲法が施行された時点ではまだ返還されていなかった地域がある以上、「国民こぞって記念する日」ではありません。
よって、憲法が改正されるかどうかにかかわらず、やはり「憲法記念日」は廃止でしょうね。

最後に4月28日を「屈辱の日」として祝日にするかどうかについても考えてみたいと思います。

「屈辱の日」とか大多数の日本国民は知りません。
大多数の沖縄県民の心情ともかけ離れています。
よって、「国民こぞって祝い、感謝する日」ではありません。

また、沖縄、奄美大島、小笠原諸島以外の大多数の国民にとっては屈辱を「記念する日」でもありません。
上記地域以外でも、サンフランシスコ講和条約が屈辱的だとする国民もそれなりにいますが、やはり大多数の心情からは乖離しています。
よって、「国民こぞって記念する日」でもありません。

祝日を単なる休日と考えている人たちも多いですが、決してそんなことはなく、祝日はあくまでも祝日なのです。

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