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採用活動がさらに不利になる?

著者:高木信尚
公開日:2018/11/02
最終更新日:2018/11/02
カテゴリー:雑記

高木です。こんばんは。

先日からこのブログで何度か書いているように、弊社では近々年次有給休暇のルールが変わります。
長期的に見れば従来と大きな違いはないと思いますが、直近だけを考えれば社員にとっては利点になるはずです。
しかし、採用活動のことを考えると、もしかすると不利になるのではないかと懸念しています。
今回はその件について掘り下げてみたいと思います。

まずは、弊社の現状の休日についておさらいしてみましょう。

弊社では、夏期休暇として8月の13日から16日、冬期休暇として12月29日から1月4日を休日にしています。
実際には、その期間に土日や祝日(元日ですね)も重なるので、特別に休日になる日数は8日前後ではないかと思います。

今後は、この夏期休暇と冬期休暇が大幅に削減になります。
ただし、削減した分だけ有給休暇を計画付与しますので、実際の休日は変わりません。
有給休暇を計画付与するのは5日間です。

これだけでは、有給休暇が5日減るだけなので、きっとみんな怒りますね。
だから、代わりに有給休暇を一律に5日間増やします。

たとえば、入社した年の年次有給休暇は従来は10日でしたが、今後は15日になります。
そのうち5日間はお盆と年末年始に計画付与されますが、残りの10日は今まで通り自由に使うことができます。
これなら従来とほとんど変わりませんし、怒られることはないでしょう。

さらに、これまでは入社のタイミングによって年次有給休暇の更新時期がバラバラだったのを7月1日に統一します。
年次有給休暇を一律5日増やすのは、そのタイミングからです。

極論をいえば、来年の3月1日に入社すれば、3ヶ月経過後の6月1日に10日間の年次有給休暇が与えられます。
そして、1ヶ月後の7月1日には、さらに16日間が与えられます。
事実上、初年度から26日間の年次有給休暇が与えられるようなものです。

というわけで、決して悪い話ではないはずなのです。
それでも、採用活動では結構不利になるかもしれないと考えています。

従来であれば、年間の休日数は、その年の曜日にもよるのですが、125日でした。
しかし、年次有給休暇の計画付与を行う関係で、120日程度まで減ってしまうことでしょう。
幸いにして、来年に限れば、天皇陛下の譲位に伴う祝日が増える関係でそこまでは減りませんが、他社と比べて休日数が減るのは事実です。

また、年次有給休暇の日数が増えれば、必然的に有給休暇の消化率が下がります。
単純に考えて、年次有給休暇が10日しかなければ、そのうち5日間の取得は義務づけられていますから、それだけで消化率50%になります。
弊社のように15日あれば、5日間を計画付与し、それ以外に2日取得したとしても(すなわち合計7日取得しても)46.7%にしかなりません。
単純に消化率だけを比較すれば明らかに不利になります。

そして、これまたいつもいうことですが、弊社の給料は安いのです。
実際には同業他社と比べて安すぎることはありません。
むしろ、うまくやれば結構高くなるぐらいです。
しかし、採用情報を見る限りではやはり安いのです。

実際、そうした表面的な情報だけで応募を躊躇する方も少なくないようです。
ちゃんと採用情報を読み解けばわかるようなことでも、なかなかそこまで読み解ける人は少ないようです。
社会人経験がない、または浅い人であれば、それは無理もないことなのでしょうが。

というわけで、これからはなかなか大変だと思います。
以前にも書いたように、目先の数字に踊らされるようなマヌケをフィルタリングできると思えば、それも悪くないのでしょうけど。

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