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V字回復した業績

著者:高木信尚
公開日:2018/11/23
最終更新日:2018/11/26
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。こんばんは。

本当にタイトル通りなのですが、前期、すなわち14期のクローバーフィールドを一言で表すなら「V字回復」という言葉が相応しいことでしょう。
12期から13期にかけての業績は本当に酷いものでしたから。
それも今だから暴露できるんですけど。

実をいうと、酷いのは12期と13期だけではありませんでした。
ハッキリいってしまえば、設立以来、業績のいいときなんかほとんどありませんでした。
業績がいいというより、黒字のときがほとんどなかったのです。

クローバーフィールドは、もともとフリーランスのソフトウェアエンジニアが集まって設立した会社です。
設立に関わった発起人のうち、1名はエンジニアではありませんでしたし、小さな会社を経営しているメンバーも4名いましたが、基本はフリーエンジニアが集まって設立したのです。

全員が横並びの関係でしたので、特定の誰かが強権を持っているということはありません。
中には声の大きな人もいましたが、出資比率は完全にフラットだったので法的には完全に対等だったのです。

そんな会社ではワンマン経営とは無縁です。
零細企業にありがちな同族企業でもなければ家族経営でもありませんでした(これは現在もそうです)。
経営陣は全員が別の仕事で生計を立てていますので、エンジニアから搾取しようとか、そういう発想はありません。

ちょっと聞いただけでは、かなり良さそうに思うかもしれませんね。
確かによいところもあるのですが、ダメなところもあります。

会社の舵取りは、月1回の会議で相談して決めていました。
民主的ではあるのですが、何をやるにも時間がかかります。
しかも、誰も強い権限がない以上、誰も責任を取る力がないのです。

結局、何も決まらないままズルズルと時間だけが経過していきました。
足踏みをしている間、現状維持できているならよいのですが、その間も経費はかかりますし、税金も払わないといけません。
結果として、少しずつ赤字がかさんでいたのです。

設立以来、SESが中心でしたので、非常に薄利多売の状況が続いていました。
弊社の取り分は、概ね5%~10%程度だったと思います。
中には5%を割って3%程度のことさえありました。

そんな状況で大きな利益が上がるはずがありませんね。
そんな状態を続けながら10年以上やってきていたのです。

さすがにそんな状態をこれからも続けていくわけにはいきません。
現在は設立当初の状況からは大きく変化しています。

具体的にいえば、薄利多売だったSESの比率が大幅に減少しています。
そのため、売上げは激減したのです。
おそらくこの3年ぐらいを見ると、売上げは毎年概ね半減しています。
売上げだけは大きくても利益率が著しく低いSESが減ったからです。

売上げが激減した反面、利益は激増してます。
これは積極的に搾取するようになったとか、そういうことではありません。

何も決められなかった設立当初の状況から一転して、現在はかなりスピーディに物事を決定できるようになりました。
また、町内会の寄り合いのようだった経営会議も、もっと有意義なものに変わっています。
経営陣も、設立当初に比べればはるかに責任を持ってことにあたっています。

今期はまだ始まったばかりなので、どうなるかはわかりません。
しかし、少なくともいえるのは、もうかつてのようなダラダラした状況に戻ることはないということです。
せっかく業績がV字回復したのですから、今後はさらなる飛躍を遂げたいと考えています。

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