保存するアイコンは時代遅れの巻

時代は流れているのです。
 時は変化しながら進んでいくのです。
 過去を振り返り反省しつつ、過去は過去。
 前を向いて進まないといけません。
 私の当たり前は貴方の当たり前ではありません。
昨日、こんなたいそうなことが一瞬のうちに頭の中を駆けた出来事がありました。
 馬詰です。
 大した出来事ではないのですが。
 驚愕です。
 フロッピーディスクです。
 フォーマットするときにカチカチカチと可愛らしい音を立てる四角いディスクです。
我が家にPCがやってきたのは、2000年です。
 その頃のPCにはデフォルトで装備されていました。
 その後、PCは何台か買い替えます。
 友だちには「馬ちゃん家、TVは買い替えへんのに、PCにはお金をかけるよな」と言われたことがあります。
 PCにお金をかけたから今の私があると言っても過言ではございません。
 そんなことは置いといて。
子どもの小学校PTA役員をしているとき。
 10年ほど前です。
 その頃に買ったノートPCにはフロッピーディスクを挿入する口はなく、外付けフロッピーディスクドライブが標準で付いていました。
 この頃からです。
 フロッピーディスクが疎外され始めたのは。
 そのときに引き継いだPTA役員の資料はフロッピーディスクの中にありました。
 外付けフロッピーディスクドライブを持っていた私はことなきを得たわけです。
 私が次に渡すときはCDにして引き継ぎます。
 そんな時代においても、公立の小学校ではフロッピーディスク推奨やったのを思い出します。
 USBメモリでデータのやり取りなんぞはNGです。
 「教育委員会がフロッピーディスクでないとあかんねん」と当時の教頭先生が言うてはりました。
映画の中もそうです。
 PCの中のデータを盗む場面ではフロッピーディスクやったのが、いつの頃からかUSBメモリになりました。
 そして今じゃ、チップを身体に埋め込みます。
さて、いよいよ本題に入ります。
 昨日、驚愕しました。
 その話です。
 弊社、今月から大学生の女の子に私のお手伝いをお願いしています。
 いわゆる、インターンシップです。
 といっても、就活の一環のインターンシップではありません。
 就活にはまだ時間がある十代の女の子に週2日、短時間契約正社員として来てもらっています。
昨日は次回発表予定のiPhoneアプリのボタンの画像処理をお願いしました。
 アプリの中で使われるボタンです。
 今作っているアプリの仕様がイマイチ分かっていない私は説明を求められると困るのです。
 なので、制作過程をテストできる私の会社用iPhoneを彼女に渡して、そのアプリを触ってもらいます。
 そして、「そこで使うボタンやねん」というええ加減な説明だけで進めます。
 自分で考える思考がないと私のそばには置いておけません。
 彼女はちゃんと自分で考えるタイプです。
 わからないことは質問してきます。
その質問です。
 ボタンに名称をつけて保存するのに、使用目的がわからないと名称のつけようがありません。
 「これは何をするものなのですか?」という質問を受けました。
 それがフロッピーディスクをデザインしたボタンです。
「えっ?
 フロッピーディスク、知らんの?」
「フロッピーディスクって?」
「Wordとかにもあるやん!」
「Wordやとマウスを置くと『保存する』って出るから保存するときのボタンやとわかるんです」
今まで何をデザインしたボタンなのかわからなかったと言います。
 Microsoftさん、あかんやん。
 フロッピーディスクデザインのボタンは時代遅れですぜ!ということを声を大にして言いたいと思います。
てなことで、本日、フロッピーディスクを持って出社します。
 彼女にフロッピーディスクをお披露目します。

