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SPI通信とADコンバーターで半固定ボリュームの値を読む(2)

著者:國松亜紗子
公開日:2019/06/24
最終更新日:2019/06/24
カテゴリー:技術情報

こんばんは。國松です。
今回は前回の続きです。前回はAD変換やらSPIの説明で終わってしまいましたが今回は回路を組んでADコンバーターを使って半固定ボリュームの値を読んでいきたいと思います。

参考書籍
カラー図解 最新 Raspberry Piで学ぶ電子工作

やさしくはじめるラズベリー・パイ 電子工作でガジェット&簡易ロボットを作ってみよう【クジラ飛行机(著)】

用意するもの

1.Raspberry Pi3 Model B+ (OsはRaspbian)

2.ブレッドボード

3.ADコンバーター(MCP3002)  

4.半固定ボリューム(10kΩ)

5.ジャンパワイヤ

MCP3002とは2チャンネル10bitのADコンバーターです。10bitのADコンバーターで表せる範囲は2の10乗=1024(0~1023)です。

PIN名称機能接続
1CS/SHDNチップセレクトGPIO8
2CH0アナログ入力0半固定ボリューム2の足
3CH1アナログ入力1(接続無し)
4VSSGNDGND
5DINシリアルデータ入力GPIO10(MOSI)
6DOUTシリアルデータ出力GPIO9(MISO)
7CLKシリアルクロックGPIO11(SLK)
8VDD/VREF2.7~5.5Vの電源入力3.3V

半固定ボリュームは3386T-EY5-103TRを使用します。

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ブレッドボードの長い列を利用して3.3vへMCP3002の2番ピンへブレッドボードの長い列を利用してGNDへ

AD変換の流れ
半固定ボリュームのつまみを回転させることで0V~3.3Vの電圧を出力できる(アナログ電圧)➡
これがADコンバーター(MCP3002)に入力される➡
ADコンバーターで0~1024の目盛りでアナログ入力を読む=目盛りで読むことでアナログ(連続)な値がデジタル(飛び飛び)の値になる➡
呼んだ値(例えば765)を2進数に変換してラズパイに送信

(ADコンバーターで半固定ボリューム値を読むプログラム)

注意1 kernel4.9.43以降はkernelの変更によりSPI通信の最大周波数の設定が必要になりました。

動画では手元が写っていませんが半固定ボリュームのつまみを左から右に回す事でアナログデータの値が上昇します。

 

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