ずいぶん前置きが長くなってしまったので、このページでは早速プログラムを作ってみることにしましょう。最初から複雑なものは無理なので、一番簡単なプログラムから作ります。

コンパイラは準備できていますか? まだの読者は、「コンパイラの入手」のページからダウンロードしてください。忘れずにテキストエディタも用意してくださいね。準備ができたら、早速ソースコードを書いていきます。ソースコードというのはプログラムの設計書にあたります。このソースコードを記述するための言語こそがC言語なのです。

コンパイラをインストールしたフォルダ「21c」の中に「work」というフォルダがあります。エクスプローラーを使って、この中にテキスト ドキュメントを新規作成してください。「新しいテキスト ドキュメント.txt」というファイルができたでしょうか? うまくファイルができたら、ファイル名を変更します。拡張子が.cなら何でもいいのですが、とりあえず「ex.c」とでもしておきましょう。名前の変更についての警告が出ますが、変更するのでここは「はい」です。

「ex.c」ファイルが無事にできたでしょうか? 「ex.c」ファイルができたら、テキストエディタを使ってそのファイルを開きます。まだ中身は何もありません。下図は、サクラエディタで「ex.c」ファイルを開いたところです。中身は何もありません!

 ここにC言語でソースコードを書いていきます。今回は最初なので、次のように書いてください。

 今回は最初なので実際のテキストエディタに書いた画像を貼りました。今後は、この記事ではソースコードは次のように表現することにします。左端に行番号が表示されていますが、これは説明するのに便利だから表示しているだけですので、実際には入力する必要はありません。

それでは、このソースコードを実際に動くように加工します。もう少し具体的にいうと、C言語で書かれたソースコードをコンピュータが理解できる機械語に翻訳します。この作業を「コンパイル」といいます。「コンパイル」するためのプログラムが「コンパイラ」ということになります。

コンパイルの前にひとつ確認しておくべきことがあります。先ほど書いたソースコードですが、ちゃんとファイルに保存しましたか? せっかくソースコードを書いても、ファイルに保存されていなければ反映されません。必ずファイルに保存するようにしてください。ちなみに、ソースコードが書かれているファイルのことを「ソースファイル」といいます。

「コンパイラの入手」のページで説明したように、「21c」フォルダにある「21c.bat」をダブルクリックしてコマンドプロンプトを開いてください。エクスプローラーの設定で拡張子が非表示になっている場合は、「21c.bat」は「21c」と表示されるので注意してください。なるべくなら拡張子を表示する設定にしておくことをお勧めします。

コマンドプロンプトで、次のように入力してEnterキーを押してください。

 無事コンパイルに成功すれば、「work」フォルダの中に「a.exe」というファイルができているはずです。拡張子が非表示になっている場合は「a」と表示されると思います。もし、コンパイルに失敗した場合は、何らかのエラーメッセージが出るはずです。ソースコードの打ち間違いがないか、保存忘れがないか再確認してください。ソースファイルに問題がないのにエラーが出続ける場合は、コンパイラのインストールに失敗した可能性があります(筆者も一度やってしまいました)。インストールをやり直してからもう一度試してみてください。

コンパイルに成功したでしょうか? 無事に「a.exe」ファイルができていれば、これが実行可能なプログラムになります。早速動かしてみましょう。

 コマンドプロンプトから「a」と入力してEnterキーを押してください。「a」の代わりにフルネームで「a.exe」と入力してもかまいません。実行すると、何も起きないままプログラムが終了してしまったことでしょう。それもそのはずです。今回作ったプログラムは“何も行わないプログラム”なんですから!

“何も行わないプログラム”ではありましたが、ここまでの流れで、ソースコードを書いて、コンパイルして、実行するところまでのやり方を習得できたわけです。これからどんなプログラムを作る場合も、この流れが基本になります。まずは一歩前進です。

次回は、今回書いたソースコードについて詳しく説明することにします。

← 第1章 C言語の文法
→ 1.2 “何も行わないプログラム”の説明