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本を書こう!

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:高木信尚
公開日:2014/03/01
最終更新日:2017/12/27
カテゴリー:雑記

こんにちは、高木です。

今回は「本を書こう!」ということで、文字通り書籍を執筆して、自分の名前で出版しようという話です。出版経験の無い方からすると、本を書くというとすごいことのように思われるかもしれません。文学作品については、何とか賞を受賞しない限りは自費出版以外で本を出す方法はまずないのですが、実用書については意外にハードルが低いのが現状です。

そもそも、昔と違って最近は本が売れません。そこで、出版社はとにかくいろいろな本を出版して、それぞれの部数は少なくても全体としての収益を上げようとしているようです。ですから、ちょっとした切っ掛けさえあれば、それなりに専門知識のある方なら自分の本を出版するのは比較的やりやすいのです。

私も何冊か著書を出していますが、最初は知人の紹介で雑誌の記事を執筆したのが始まりでした。その後、まったく別のルートから、私が書いていたブログを見た方から単行本執筆のオファーがありました。私はブログを書き始めるにあたって、3年後に本を出すことを目標にしていましたから、概ね計画通りにことが運んだわけです。

ただ、商業出版はいろいろ制約が多いのも確かです。営利目的の出版ですから、売れなければ意味がありません。そうなると、どうしても市場のパイが大きな初心者向けの内容かそれに近いものを求められます。あまり専門性が高いものは初刷の冊数が少なく(たとえば2,000部とか)、増刷の見込みもほとんどありませんから、印税はあまり期待できません。

もう少し市場が広いものでも、技術関係の実用書であれば、初刷は4,000から5,000冊程度といったところでしょうか? 1冊書くのに、早い人で3か月程度、私の場合は半年から1年はたっぷりかかります。そして、印税収入は高々100万円足らずです。お金が目的であれば、とても採算があいません。

完璧な本を目指せば目指すほど、著者は経済的に厳しい状況に追い込まれることになります。何も手を抜くというわけではありませんが、何ごともほどほどにしておかなければ、継続して執筆することもできなくなってしまいます。

フリーランスの場合、本を出すのは印税収入を得るためというより、広報活動の一環と考えた方がよいでしょう。自分で広告を出せば多額の費用がかかりますが、本を出せばお金はかからないどころか、いくばくかの印税が入ってきます。しかも、宣伝効果は広告を出すより高いのが普通です。

最近は電子書籍もかなり普及してきましたので、自分で出版するのもずいぶん簡単になりました。商業出版を実現する前に、電子書籍を自費出版するのも悪くないと思います。うまく出版社や編集プロダクションの目に留まれば、そこから商業出版の道が開けてくるかもしれません。

いずれにせよ、まずは行動を起こすことです。そして、何でもよいので自分の書いた文章を多くの方に読んでもらう機会を作ることです。根気よく続ければ、やがては商業出版の機会も訪れることでしょう。

 

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