事務って何?

高木です。おはようございます。

普段仕事をしていて、よくわからない言葉というのは少なくありません。
「事務」もその一つです。

学生や社会人になりたての若い人ならともかく、いい歳したおっさんが「事務」もわからないのか! と怒られそうです。
でも、わからないものはわからないのです。
自分では、わからないことを知ったかぶりするよりはずっとマシかな、と思っています。

まずは私の考える「事務」について書いてみることにします。

「事務」というのは、政治的判断や経営的判断を伴わない仕事全般のことだと考えています。
これは仕事のことであって人のことではありません。
だから、政治家や経営者が「事務」を行うことも当然あるでしょう。

このように考えると、世の中の仕事の大部分は「事務」に該当しますね。
ところが、世間的には「事務」というと別の仕事をイメージするようです。
業界によっても、会社によっても、さらには人によっても、そのイメージは食い違っていたりします。
だから、どんどんわからなくなるのです。

私のサラリーマン時代はメーカー勤めでしたので、工場のラインや倉庫などの仕事に対して「事務」と呼ばれていたように思います。
当然、技術も営業もすべて事務です。

いろんな就職活動関係の情報を見ていると、「事務」というのはいわゆる「一般職」と同義または類義と考えられているようにも見えます。
ただ、かつて「総合職」と「一般職」の区別が明確だった時代には、「総合職」の別名が「事務職」だったりしました。
自治体なんかでは、「一般職」とは呼ばずに「現業職」と呼ぶようですね。

また、今世紀に入ってからだと思いますが、「事務」というと、「一般事務」とか、それにちょっと専門性を付加した「営業事務」や「医療事務」なんかを指すことが増えたようにも思います。
私は「一般事務」の仕事がどんなものなのか、どんな守備範囲なのかもよくわかっていません。

会社にもよるのでしょうが、企画資料やプレゼン資料なんかを作るのも事務の仕事の範囲だったりするようですね。
だとすれば、誰かが考えた設計をドキュメント化するだけのSEも、やっていることは一般事務と大差ないようにも思います。

「事務」はともかく「事務職」というと、営業や技術と比べて格下のように扱う人も少なからずいるようです。
どういう了見なのかわかりませんが、無理やり自分より低い存在を作ろうとする人がいるのです。
これは、先日書いた「劣等感の裏返し」でも書きました。
また、以前書いた「差別用語と敬語」「勝ち組と負け組」もそうした状況を背景としています。

また、「一般事務」とかに従事する、主に派遣で働いている人たちも、自ら格下とみなそうとしているようにも思えます。
その理由としては、大きな責任を負いたくないという本音があるのかもしれませんね。

派遣社員の立場で指示されたことだけやっていればいいと考える「事務職」志望の人にとっては、一見して同じように見えるSESではかなりの苦痛を感じるかもしれません。
現場で指示・命令を直接受けることはできないのですが、現場の上司の指示・命令に従う働き方を期待して着任したのであれば、大きなストレス感じるはずです。

以前、弊社でもそうした事務職を現場に出向させる可能性を模索したこともありました。
その当時から社内でも強い反対意見があったのですが、私にはよくわかっていませんでした。
今はかなりわかってきましたので、もうその類に手を出すことはないでしょう。