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スキル見合いって何?

著者:高木信尚
公開日:2017/09/20
最終更新日:2018/06/21
カテゴリー:雑記

高木です。おはようございます。

SESの案件情報を見ていると、本当に不思議な表現がたくさんあります。
よくもまあ、こんな訳のわからない情報でマッチングできているものだと感心せずにはいられません。

以前から指摘している一人称云々もそうですし、今回取り上げる「スキル見合い」もそうです。

「スキル見合い」などという表現をしていても、相手にも予算があるだろうから自ずと出せる金額というのは決まってくるはずです。
それとも、見積もりを受けてから予算を確保しようとでもいうのでしょうか?
そんなはずありませんよね。

では、単価を曖昧にしておいて、安く買いたたこうという意図かといえば、少なくとも当事者にその意図はなさそうです。
ただ、現実的には安く買いたたくことになるわけですが。

人月単価が35万円というと、これはもう典型的なロースキル案件の単価です。
スキルが低いんだから単価も低くなるのは当然です。

では、その2倍である単価が70万円の案件を考えてみましょう。
関西で70万円というと、SESとしてはかなり高額なほうです。
ないとはいいませんが、かなり選択肢は狭くなるでしょうね。

ここで大切なのは、70万円の単価を取れる技術者というのは、35万円の単価の技術者(といえるのかどうかもわからない人員)の2倍のスキルしかないのでしょうか?

スキル「見合い」というぐらいですから、スキルと釣り合いが取れるだけの単価であって然るべきですよね?
実際には、35万円のスキルと70万円のスキルが2倍などということはありません。
もっと大きな差があるはずなのです。

35万円のスキルの人が1日でできることを、70万円のスキルの人がどれぐらいの時間でできるかを問うても意味がありません。
単純作業というのは、誰がやっても同じぐらいの時間がかかるものだからです。

一方で、70万円のスキルの人が1日でできることを、35万円のスキルの人がどれぐらいの時間でできるかを考えてみてください。
おそらく何ヶ月かかってもできない可能性が高いのではないでしょうか?

これをもって何倍ということはできませんが、少なくとも2倍ではないですよね。
だとすると、結論は次のいずれか、または両方です。

1. 70万円という単価が安すぎる。
2. 35万円という単価が高すぎる。

こういう実態を放置したまま、「スキル見合い」などという表現は不誠実だと思うのです。
先ほど、当事者には安く買いたたく意図はないということを書きました。
しかし、意図があろうがなかろうが、安く買いたたいていることは事実です。

残念ながら、この点に関してはクローバーフィールドを通したとしても事情はそう変わりません。
弊社が安く買いたたくことはしなくても、そもそもの単価がそんなには上がらないのでいたしかたないのです。

結局のところ、これがSESの限界なんです。
お金がすべてではありませんが、本当の意味での「スキル見合い」を実現するには、SESではない別のビジネスモデルを考えたほうがいいでしょう。

そのときに必要になるスキルは、言語が何とか、フレームワークが何とか、DBが何とかではありません。
基本設計がどうとか、要件定義がどうとかでもありません。
もう少しよく考えたほうがいいでしょうね。

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