バイナリ―って何?
高木です。こんばんは。
最近、SNSなどでよく見かける「バイナリ―」という用語があります。
「バイナリ―やっています」などと自己紹介している方も大勢いるようです。
私のような技術屋にとっては、バイナリー(binary)というのはまずは二進法のことであり、テキスト形式に対するバイナリー形式のことです。
バイナリーツリー(二分木)やバイナリーサーチ(二分探索)なんかもなじみが深いものです。
ちなみに、コンピュータ関係で用いる場合は「バイナリ」と表記することのほうが多い気もしますが、今回は表記をそろえてみました。
では、SNSでみかける「バイナリー」とは何でしょうか?
私も馬詰も、最初はFX関係の「バイナリーオプション」のことではないかと考えました。
しかし、すぐに違うことに気づきます。
「バイナリー」というのは、どうやら連鎖販売取引(いわゆるマルチ)の一種のようです。
私自身、連鎖販売取引についてはまったく興味がありません。
けれども、特定商取引法を勉強する際に多少は調べたことがあります。
多くは忘れてしまいましたが。
私は連鎖販売取引自体を直接どうこういうつもりはありません。
よい商材を扱っていて、お客様に喜んでもらえる仕事をしているのであれば、商取引の形態が何であれよいビジネスだと思います。
もう一点、無理なく事業を継続できることも大事ですね。
事業を始めたのはいいけれど、すぐに行き詰ってしまって止めてしまうようでは、結局お客様にも迷惑をかけることになります。
これではダメです。
これはあくまでも一般論ですが、ネット上で見かけるこの手のビジネスの話というのは、お金儲けだけを目的とするものが少なくないように思います。
先ほども書いたように、事業を継続していくためにはお金も儲からないといけません。
けれども、その前にもう一つ大事なことを書きましたね。
自分のお金儲けだけを目的とした事業というのは、遅かれ早かれ行き詰るものです。
仮に行き詰らなかったとしても、非常に空しいものがあります。
死ぬ間際になって、あの世にお金を持っていけないことに気づいてから後悔する人も実際に少なくないのです。
「バイナリ―やっています」と自己紹介している人たちが、そうではないことを祈るばかりです。