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我が家の2000年問題【月いちテーマ】

著者:高木信尚
公開日:2017/12/01
最終更新日:2018/06/14
カテゴリー:雑記

高木です。こんばんは。

今月の月いちテーマは私からということですので、これ以上ないぐらい早いタイミングで投稿することにします。
こうすることで、2番手は金土日という最良の72時間が与えられることになります。

さて、

12月といえば「クリスマス」「紅白」「イルミネーション」「年末セール」とネタ盛りだくさんです

とのことでしたが、宗教が違うので「クリスマス」はどうでもいいですし、我が家にはテレビがないので「紅白」は観られません。
寒い夜にわざわざ外出もしたくないので「イルミネーション」を楽しむ機会なんかほぼありませんし、欲しいときに欲しいものを通販で買うので「年末セール」にも興味がありません。

そんな私ですが、「年末のイベント」というと、これを抜きにしては語れない思い出があります。
18年前の大晦日、そう2000年問題で騒がれていた年の最終日です。

その日の朝、私は妻と二人で芦屋市民病院に向かいました。
実はそのとき妻は妊娠していて、朝から陣痛が始まったのです。

朝の時点では、病院内も普段通りだったと思います。
しかし、陣痛が弱かったためか、なかなか出産にはいたりません。

子供の心音のグラフを見て、助産師さんは「きっと、へその緒が首に巻き付いている」といっていました。
多少の難産が予想されました。

そうこうしているうちに日が暮れ、夜になりました。
そのころになって、助産師さんが2000年問題について話しているのを耳にします。

「多分大丈夫だと思うけど、万が一停電にでもなったら大変なので、頼むから年内に生まれてちょうだい」と助産師さんが祈り始めました。
病院の医師もその夜は全員集合していたようで、万全の体制を整えていたようです。

別の助産師さんの、「この子が今年のトリかなあ。それとも新年初かなあ」という何気ない言葉が、年内には出産にいたらないかもしれないという不安を煽ります。
分娩室のスタッフは、不安を紛らわせようとしていたのか、妙に口数が多かったのを覚えています。

そんなこんなで、結局長女が生まれたのは日付が変わる2時間ほど前でした。
「へその緒が巻き付いている」と言っていた助産師さんは、「結局何ともなかったね」と自らの見立て違いを笑ってスルーしていました。

いろいろ処置を済ませてもらっているうちに、気づけば日付が変わっていました。
「結局何も起きなかったね」と、へその緒の件も含めて、その場にいた全員がホッとしました。

さて、中途半端な時間に用済みとなった私は、病院で一夜を明かすわけにもいかず、帰路につきました。
そんな時間にバスが来るはずもなく、タクシーもなかなか見つかりません。
やむなく徒歩で帰ることを覚悟したとき、ようやくタクシーを拾うことができました。

そのタクシーの運転手さんは、池田だったかの遠方からお客さんを乗せてきた帰りだと言っていました。
芦屋の地理はよくわからないという運転手さんと、普段車に乗らないので道を知らない私が、迷いながら自宅を目指しました。

時間もあったので、その日あったことを運転手さんに話しました。
その運転手さんが、病院関係者以外では最初にお祝いを言ってくれましたね。

大晦日に遠方までお客さんを乗せてきて、その運転手さんも早く帰りたかったのかもしれません。
勤務時間はまだまだあったでしょうが、遠方の地に長くとどまるメリットはないでしょうから。

それでも、早く地元に帰って酔っ払いの相手をするぐらいなら、新年早々から子供が生まれた話を聞く方が景気がいいというものです。

あれからもう18年です。
先日の衆議院選挙にはわずかな差で間に合いませんでしたが、長女もそういう歳になりました。

それでは次の投稿者を指名します。
金土日の最良の72時間が与えられるのは佐藤です。
今回はルール厳守でお願いします。

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