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商品情報のライティング(やるべきこと):猫でもできるWebライティング30

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/03/11
最終更新日:2018/03/11
カテゴリー:技術情報

商品情報で「やってはいけないこと」について考えましたので、逆に「やるべきこと」を考えてみましょう。基本的には、購入者の手元に商品がない通販で、購入者の不安をなくすにはどうすればよいか、を考えていく方向です。

まずは「瑕疵を書く」です。瑕疵(かし)とは、法曹界でよく用いられる言葉です。本来備わっているべき機能や状態がないことを指します。商品ではキズや変質、動作不良などを指すことが多いです。前提として、日本で製造・販売される新品の商品では瑕疵があることはほとんどないはずです。とはいえ、実際に使用したユーザーしかわからないような、ちょっとした「惜しい点」などを商品情報できちんと伝えると、信頼感が高まります。

次は「手にしているように書く」です。Webショップの利用者が増えはじめた2000年代前半、写真の枚数の多寡(多いか少ないか)が売上に大きな影響を与えていました。これは商品をいろいろな角度や状況でみてみたい、という利用者の要求に素直に応えたものです。商品を手にとることができない通販だからこそ、写真の情報量は購入するかどうかを決めるポイントでした。SEOの考え方が広がると、文章にも注目、注力されるようになりましたが、キーワードを詰め込んだり、単語の出現頻度を調整したような、ロボット向けの文書がたくさん溢れました。ここから、ユーザー向けの文章を意識して書く方向に舵を切るまでには時間がかかりました。写真ではわからない情報をや、写真をみればわかる内容であっても伝わりづらい情報を文章で書くことが肝心です。

次は「使うシーンを想像させる」です。ユーザーはその商品に興味があるのでその商品ページにアクセスしているのですが、その商品が自分に本当に必要かどうかを迷っている状態です。商品情報を読むことでそれを判断しようとしているので、そのタイミングで実際に利用している状況を想像させることができれば、購入する方に気持ちをシフトさせることができるでしょう。ただし、あまり具体的に書きすぎると該当するユーザーが限定されてしまうので、ちょうどよい曖昧さで「自分もそうかも」と思わせる書き方ができるとベターです。

最後は「疑問をすべて解決する」です。販売している側の売ろうとする気持ちが前に出すぎると、客観的な視点を忘れてしまいます。購入しようとしている人の疑問がひとつでもあるうちは購入に導けないため、商品情報ですべてを説明する必要があります。前述の瑕疵だけでなく、保証や送料、支払総額などもひとめでわかるように示すとよいでしょう。

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