デザインが苦手な人:猫でもできるグラフィックデザイン02

デザインが苦手だ、という人は大きく3つに分けられます。ひとつは学生時代に絵を描くのが苦手だった、という方です。思ったように描けない、描いていても楽しくない、というパターンです。次に、学生時代に絵を描くのが苦手とまではいかなくとも、得意ではなかった、という方です。それなりにできるけれども、他の科目に比べるといまいち自信がない、というパターンです。最後は、学生時代は絵を描くのが好きだったし、得意だという自負はあるけれど、社会人になってそれを趣味やスキルとして謳うほどではない、と考えているパターンです。

いろいろな人のお話を聞いていると、3番目の「遠慮からデザインを苦手だと思っている」方が多いように思います。そんな方は必要に迫られると優れたプレゼン資料やイラストをさらりと作ってみせるので、「できるけれどやらない人」なのだということがわかります。いわゆる「仕事ができる人」ほどその傾向は強いようで、いろいろできるけれど自分がやりたいことは決まっているので、それ以外は人に任せるというスタンスで仕事をしているようです。

プロとしてデザインをしている人はたくさんいるので、予算や時間が許すのであればプロにデザインをお願いすると良いものができるでしょう。ただ、2番目の「相対的に苦手な方」と3番目の「遠慮して苦手な方」は、デザインの経験や実績は少ないですがデザインの心得や審美眼のようなものがあるので、デザイナーと仕事をするときにすこし迷いが生まれることがあります。

迷いが生まれるのはデザイナーからあがってきたデザインがいまいちだったり、思っていたものと少しズレがある場合などです。特に、これなら自分がやったほうが良いものができる、というほどではないけれど、これで完全に正解だ、と納得出来ないくらいの出来の場合が難しいです。

この状態を解決するには、修正点を指摘して、すり合わせをしていくしかないのですが、この作業には自分でデザインするよりも骨が折れることが多いです。言いたいことはたくさんあるのに、それをうまく指示できないもどかしさと戦わなければいけません。一番良くないのは「何か違う」と不満だけ伝えたり、「もっとかっこよく」と曖昧な指示をすることです。この伝え方では、次にあがってくる2案目のデザインもおそらく良いものではないでしょう。

もちろん、プロであるデザイナー側もこの意図を汲み取る努力はしているはずですが、お互いに歩み寄るためにもデザインに対する共通のことばが必要です。良いデザインのモノを作るためにも、「デザインが苦手だから」と言い訳するのをやめて、もう一度デザインやアートに興味を持ってみてはいかがでしょうか。