良いデザインと悪いデザイン11:猫でもできるグラフィックデザイン14

引き続き「コントラスト」について考えます。すでに紹介したもの以外に、あといくつかあるコントラストをつけられるデザインの手法と、これまでのまとめとして何故コントラストをつける必要があるのかについて再度考察します。

まずは「比率」です。すでに紹介した「大きさ」と近い部分はありますが、2つの異なる要素を相対的に比べるというよりは、画面/紙面のサイズを基準にして、どれくらいの割合をしめるか、というイメージです。近年よく見られるシングルページのWebサイトでは、背景に大きめの写真を使うことがあります。これは比率が大きい場合です。逆に挿絵として写真を使うのは比率が小さい場合です。同じ写真を背景として使う場合と、挿絵として使う場合とでは意味や情報量が異なります。これを利用してコントラストを作ることができます。

次は「パターン」です。パターンとは、定型化したデザイン要素、あるいはその繰り返しがですが、この繰り返しのルールを逸脱することでコントラストを作ることができます。次のテキストをご覧ください。

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おそらく簡単に「パターンから逸脱したもの」を見つけることができると思います。ともすると脳トレクイズのようにみえますが、パターンがデザインとして美しいことに加えて、強調したい部分も思った以上に明確になるので、コントラストを作る手法としては優れています。

「位置」や「向き」でも、コントラストを作ることができます。昨今、特にWebデザインでは目に見えないグリッド(格子)をつくり、それに沿ってオブジェクトを配置するデザインが一般的ですが、このグリッドにあえて沿わない要素を設けたり、グリッドには沿うけれど配置する時の向きをかえたりすることでもコントラストが生まれます。また、画面上や紙面上の位置によっても意味合いが変わります。左上には相対的に重要な情報を、右下には相対的に重要でない情報を置くことが多いため、置く場所によって暗黙的に情報の強度に差をつけることができます。

最後に「なぜコントラストが必要なのか」について考えます。コントラストをつけると、情報を組織化して、情報の重要度を示すことができます。また、コントラストによって画面や紙面上にリズムが生まれ、心地よさを向上させることができます。コントラストはデザインで大切にしなければならない要素のひとつです。

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