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デザインの練習(テレビのリモコン8):猫でもできるグラフィックデザイン36

著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/04/23
最終更新日:2018/04/25
カテゴリー:技術情報
タグ:

今回でテレビのリモコン考察の最終回です。現代のテレビのリモコンは、歴史的な理由から、あるいは慣習的な理由から、そしてテレビの性能的な理由から、現在のデザインに落ち着いているようです。それに取って代わる方法はありそうですが、利用や導入のハードルの高さを考えると、あまり現実的なものは見当たりませんでした。そもそも、テレビのリモコンは必要なのでしょうか。

テレビのリモコンがなかった頃のことを考えてみましょう。テレビには回転式のスイッチが付いており、これをガチャガチャと回すことでチャンネルを切り替えていました。そのうちプッシュボタンを搭載したテレビが登場しましたが、テレビのそばまで行って電源のON/OFFをしたり受信チャンネルの変更をしたりする行為は変わらず必要でした。

最初のリモコン付きテレビは、ケーブル付きのリモコンでした。部屋の広さや、テレビの大きさを考えるとそれでも十分便利だったに違いありません。テレビが大きくなるにつれて、画面から離れてみなければならなくなり、必然的に無線リモコンが求められるようになりました。

以降、リモコンの基本的な仕組みはほとんど変わっていません。極論すると、「脱リモコン」の為に必要なのは「操作しなくても良いテレビ」です。沢山のプログラムがあるにもかかわらず、テレビの前に座った人の好みを推測して、時間帯や環境に合わせて画面や音を調整してくれる……それを補う形で、精度の高い音声認識があれば大丈夫なはずです。

現在、その方向で開発をした製品を各社が競って販売しています。筆者の家のテレビも、音声入力や番組の提案、部屋の明るさによって輝度や色温度を調整するようなことはテレビ側がしてくれます。ただ、いずれの機能も「中途半端」で、リモコンが不要になったりテレビがすすめるプログラムを積極的にみたりすることはありません。

おそらく、テレビが単体としてそのような機能を取り入れていくよりは、現在進められているスマートホームの流れの中で実現していくのうが早いように思います。音声入力やテレビ自体の制御などはすでに完成されているようにみえますので、あとは「誰にどんな番組をみせるか」を追求すれば良いはずです。そのためには、実際に見た番組の情報もさることながら、自分の属性や趣味嗜好などをコンピューターに丁寧に伝えなければいけません、そう考えると、買い物の履歴から個人の傾向を推測できる(かもしれない)Amazon Alexaや、検索やメールの内容までもそのリソースにできる(かもしれない)Googel Homeなどがその中心になっていくのが必然ではないでしょうか。

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