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アクションを促すデザイン(スライドする1):猫でもできるグラフィックデザイン70

著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/05/30
最終更新日:2018/05/30
カテゴリー:技術情報
タグ:

アクションを促すデザイン、今回は「スライドする」デザインです。スライドは英語由来で、動詞では「滑ること」や「滑らせること」を意味します。

よく知られているなぞなぞがあります。押しても開かない、引いても開かない扉をどうやって開けるのか、というものです。「横や上にずらして開ける」が正解ですが、手動でずらして使う襖や障子に慣れた日本人と、押し引きする扉に慣れた外国人とでは正解率が異なるなぞなぞかもしれません。

ずらす扉は押し引きする扉に比べると、開け閉めに必要な空間が少なくて済むメリットがあります。また、壁一面をずらす扉にすると、必要に応じて扉を外すことで部屋をつなげることができ、ひとつの広い部屋として使うこともできます。さらに、蝶番などの複雑で壊れやすい金具が不要なことや、取っ手を扉に埋め込めることもメリットと言えるでしょう。

扉以外の、日常生活の中でみられる、スライドするものやスライドするアクションをしているものを挙げてみましょう。車のシートは前後にずらすことでドライビングポジションを変更することができます。高所用のハシゴは、立て掛けた状態からさらにずらすことで全長を伸ばすことができます。シャワーヘッドを固定する金具は、垂直に渡された棒に沿って高さを変えることができます。ジッパーやチャックと呼ばれる「線ファスナー」は、金具をずらすことで開けしめすることができます。

このように見ると、「スライド」を促すデザインの共通点が見えてきました。スライドさせる対象と、それを支えるレールの役割を果たすものがセットになって初めて、スライドのアクションが可能となっています。

冒頭の扉の話に戻ると、襖や障子はレールが扉の上下にあり、一見するとわからないようになっています。デザインとしては美しく、スマートであると言えますが、これを理由に初見で使い方がわからない人もいそうです。

レールの有無はデザインに大きな影響を与えますので、レール自体を隠そうと工夫しているものもたくさんあります。スライドドアを採用している車を見てみると、商用車では無造作にレールが付けられていますが、ファミリーカーではレールをできるだけ目立たせないようにデザインに溶け込ませています。前述の線ファスナーも、周囲の布地をできる限り近づけて線ファスナー自体を隠します。すでに多くの方に使い方がわかっているものであれば、アクションを促すよりもビジュアルデザインを重視する選択をすることもあるようです。

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