ユーザーはどのように買い物をするか(商品の発見):猫でもできるオンラインショップ13

買い物のきっかけとして、「興味や関心の発生」と「問題の発生」のふたつのパターンを説明しました。この直後に、要求を余すとこなく満たすことができる商品やサービスを購入できる機会があれば、購入する流れにスムーズに移行することもあるでしょう。ただ、そのようなケースはまれで、大抵はしばらくたってから「そういえばあれが欲しかった」と思い出し、本気で商品を探すアクションをとります。

一度は気がついた需要なので、すぐに次のステップ「商品の調査」に移行すれば良さそうなものですが、筆者はそこで少し待つようにしています。そもそも「その日にほしいモノ」であれば実店舗を利用する可能性もありますので、オンラインショップでの買い物の際に「一旦待つ」傾向が強いです。また、経験的にオンラインショップの方が実店舗よりも安くなる可能生が高いことも理由の一つです。さらに、たとえ安い買い物であったとしても、「失敗しない買い物」ができるように、商品の比較をしてから買いたい、という気持ちがあるからかもしれません。

この「欲しいけれど今すぐでなくても良いものリスト」に掲載されている商品を、オンラインやオフラインのメディアで、あるいは人との会話の中で再発見するのが今回の「商品の発見」のイメージです。商品の発見では、売っている場所や相場などをなんとなく頭に入れて、次の「商品の調査」の際に基準となる商品を見つけます。

ポイントは、価格比較サイトやオンラインモールなどを利用して、具体的に商品を探すことはしていない、というところです。雑誌を見たり、ブログを見たり、SNSをみるなかで、なんとなく探している状態です。すでに必要であることが確定している買い物なので、消費に対して何らかの罪悪感のある若い世代にとっては、買い物に伴う高揚感を堪能できる数少ない機会ではないでしょうか。

筆者の場合、見つけた商品を書き留めておくことが多いです。逆に、書き留めなかった商品は実際の買い物まで至らないケースも多いです。ほしいと思う気持ちを満たしてくれそうな商品を自分で探せたことが、前述の買い物に伴う高揚感をさらに高めてくれます。買い物の流れの中で、もっとも楽しい時間かもしれません。

「商品の発見」で見つけた商品が、「商品の調査」の段階で覆ることはそれなりの頻度で起こります。おおむね、半々といったところでしょうか。初めて購入するジャンルの買い物では変更も多いですし、途中で予算や満たす需要が変化する場合もあるからです。