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TOPPERSカンファレンス参加してきました!

著者:大林真也
公開日:2019/06/19
最終更新日:2019/06/19
カテゴリー:雑記

大林です。

14日に東京で行われたTOPPERSカンファレンスに参加してきましたので、レポート記事を投稿します!

 

TOPPERSについてはこちら

https://www.toppers.jp/

 

今回、1日かけて様々な講演を聞いて来たので、どんな話だったかの概要と感想をざっくり書こうと思います!

 

1、~5G時代における通信事業者から見たエッジコンピューティングとその応用~

最初の講演で、NTTの取り組みや今後の展望についてのお話をされていました。

日本における通信の大部分を占める視点からのお話で、技術面というよりは今後の業界の方針を明らかにするような内容だったような印象を受けました。

技術面の方針としては、解析によるフォーマット間のコンバートによる互換性の実現や、インフラという観点からオープン化は今の所限定的な範囲で留め、信頼性等を確保しつつ提供するという方針と、そこに至る考え方が興味深かったです。

 

2、~機械学習時代のソフトウェアエンジニアリング-品質保証およびプロセス・方法論を中心に-~

機械学習の基礎的な考え方から始まり、現状や活用例を交えてとても分かりやすく解説されていました。

実はこの講演が聞きたくて参加したいと名乗りを上げたので、素晴らしいお話が聞けて良かったです。

特に「正解」「有用」「目的に合うか(合目的性)」等、機械学習によって「良い」と判断させるための基準をどう設定すべきか?という課題については、機械に留まらず人間の判断全般にもついて回る話だと思うので、この辺りの発展は仕事や私生活含めて今後も気にしていきたいです。

 

3、~HRMP3カーネル パーティショニング機能を持つマルチコア向けRTOSの紹介~

第3世代のカーネルの開発の進行状況から、各種用途向けカーネルの構成や仕様について、分かりやすく解説されていました。

思い切った機能削減や、それで実現できたシンプルな構造を、理由を交えて語られており、考え方も含めて参考になるものが多い講演でした。

 

4、~TTSPのTOPPERS第3世代カーネル対応~

リアルタイムOSの検証用のテストを作成するツールの紹介と、今回新たに出る第3世代カーネル向けの対応について説明されていました。

非同期や排他制御のテストは人力では中々実施しづらく、とても難儀する箇所なので、ツールがあるのは非常にありがたいです。

個人的に、自動テスト関係は積極的に活用されている所にあまり行った事がないので経験が浅く、こういったテスト作成ツールを活用する機会を楽しみにしていたりします。

 

5、~RISC-V/32 HI-FIVE1の開発環境からTOPPERS BASE PLATFORM(RV)まで~

開発環境の作成や実施の際の手順を順に話されていました。

インストールする際に引っかかった箇所等の注釈が細かくされており、後述の7の講義を聞いて、やっと後からRISC-V向けに開発環境を整える意図が分かったので、もう少し自分に経験があって、意図を理解した上で聞いたらもっと読み取れる情報が多くなったり話せる内容も増えたんだろうな……と少し勿体無い思いをしてしまった講義でした。

 

6、~組み込みコンポーネントシステム TECSの新機能~TECS FlowとMrubyInfoBridgePlugin~ ~

組み込みソフトウェア向けに各種ファイルを自動生成したり、UMLを作成するような機能を持ったツール・プラグインの概要や使い方を説明されていました。

同じUML図でも、抽象化の範囲を変えたりといった形で、特定の目的に合わせこんで見やすくする工夫がされており、自分の中でこういった考え方をあまり意識した事が無かったので、目から鱗が落ちました。

 

7、~TOPPERSプロジェクトの現状と方向性~

TOPPERSとは何かといった基礎的な部分から、今日に至るまでの経緯や今後の展望、それぞれの成果物の目的等、平たく言うと全体のまとめのような内容でした。

この講演内容が最初に聞きたかった……

 

~全体通して個人的に思ったこと~

TOPPERSについてあまり良く知らない状態で参加したため、最後の講演を聞くまでプラットフォームの紹介や実験の報告等の場なのかな?というズレた感想を抱きながら聞いていたのですが、最後に現状や方向性についてまとめられた講義を聞いて、その時点で一日聞いてきた講演が何故されていたのか、その意図が一気に理解できた感じでした。

どうやら、懇親会の時にお話させていただいた方曰く、最後の内容は参加する人は皆知ってるようなものだったようです……

 

TOPPERS関連の内容について、特に印象深かったのが、新世代(第3世代)カーネルについてのお話でした。

概要を聞いた感じ、ドメインのメモリ保護や時間パーティショニング周りがシンプルな形にまとまっていて、設定ファイルの構成等も含めすごく使いやすそうな作りになっていて面白そうだったので、今後どこかの仕事で関わる機会があると良いなと思う次第だったり。

(反面、設計時の制御やパフォーマンス調整については気を使いそうでしたが)

また、以前していた仕事で使っていた制御方法(メールボックス)が次の世代(ASP3)から廃止されるというお話を聞いて、少し寂しいような気持ちになったりもしましたが、こういった大幅な廃止や変更は、既存の形に因われる事無くあるべき形や理想的な形を作り上げられるという事の裏返しなのかも。

 

とても良い刺激になったので、また参加したい所です。

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