実力は経験年数に比例しない。

高木です。おはようございます。

昨日はずいぶん辛口の話をしました。
今日はその続きというべき内容です。

技術者としての経験がない(主にSESの)営業は、どうしてもスキルシートだけでその技術者の実力を推し量ろうとします。
スキルシート以外では、せいぜい客先の評価を鵜呑みにするぐらいでしょう。

技術者の実際の実力というのは、いっしょに仕事をするか、せめてその技術者の手による成果物を見なければわかりません。
しかし、技術者としての経験がなければ、そうした真っ当な評価ができるはずがありません。

だから、スキルシート頼みになってしまうわけです。

もし、未経験の新人を客先に常駐させ、そこで、いわゆるロースキル案件ではなく、多少なりとも開発に関わることができれば、スキルシートに開発経験として記載することができるようになります。
そうすれば、少なくとも営業間ではその技術者の評価を上げることができます。
営業間での評価を上げられれば、少なくとも面談にまでこぎつけることができます。

前述したように、技術者の本当の実力を見極めるには、いっしょに仕事をするか成果物を見る必要があります。
たとえ客先の技術者といえども、たかだか30分や1時間の面談に見極められるはずもないのです。
だとすれば、スキルシートにそれなりの経験年数を記載し、面談受けする受け答えさえどうにかなれば、案件に参画できてしまう可能性は十分にあります。

営業にしても、技術者の実力が経験年数に比例しないことは大体わかっているとは思います。
だから、年数だけではなく、その中身をスキルシートで確認しようとするわけですが、それがそもそもの間違いなのです。

スキルシート上の字面は同じでも、その期間に何を会得したかには個人差があります。
そこを見極めなければ、その技術者の本当の実力はわかりません。

人生において、実力が劇的に向上するのは、次のどれか、またはその組み合わせ以外にはないと思います。

  1. 寝食を忘れて没頭する。
  2. 死線をくぐりぬける。
  3. 血のにじむような努力をはらう。

この3つは、この順で効果が大きいといえます。

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、本当に好きなことであれば、寝食を忘れて没頭することでしょう。
それぐらい好きなことであれば、「やるな!」と禁止されても、隠れてでもやるものです。
そういうのが一番実力になるのです。

やらされているうちは、何年経験を積もうと大して実力はつきません。
生活のために仕方なく働いているようでは論外です。

SES営業の中には残念なことに、技術者を単なる商品としてしか見ない人も少なからずいます。
そのような営業、あるいは会社にとっては、技術者が顧客にどれほどの益を与えたか、どれほど素晴らしいものを生み出したかはどうでもいいのかもしれません。
それよりも、毎月どれだけの収益をもたらしたかだけが興味の対象なのでしょう。

お客様にどれだけ喜んでもらえるか、どれだけ感謝してもらえるかが商いの原点です。
拝金主義に陥ってしまっては、それに関わったすべての者を不幸にしてしまいます。