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データベースの調整:猫でもできるWordPressサイトの高速化09

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/01/09
最終更新日:2018/01/09
カテゴリー:技術情報
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次はデータベースを調整してみましょう。キャッシュの項でも解説しましたが、WordPressはアクセスがある毎にデータベースに登録されたデータを読み込んで、その内容を表示する仕組みで動いています。このデータベースを軽く、最適化することでデータベースの動作速度を上げることが目的です。

WordPressは管理者が管理画面でアクションする毎に、その情報を丁寧に記録してくれています。これはWordPressの管理画面から直接確認することができませんが、データベースの構造を調べたり、phpMyAdminなどでデータベースを直接覗いてみるとよくわかります。データベースの最適化は投稿数や固定ページ数、メディアの数が少ないうちはそれほど影響ありませんが、運用年数を重ねてそれぞれの件数が増えると思った以上に効果がみられます。

まずは管理画面から、不要なデータを削除しましょう。ゴミ箱の中のデータや、長く放置されている下書きなど、削除して問題ないものから優先的に行います。また、内容的に古くなって情報の価値が無いと判断できるもの、あるいはそれがあるとユーザーが混乱したり勘違いするようなものについては積極的に削除してもいいでしょう。Webサイト上の大掃除を定期的に行うことはユーザーにとってもWordPressにとってもメリットがあります。

WordPressには「リビジョン」と呼ばれる更新記録を保存する仕組みがありますが、これがデータベースの肥大化の原因となっていることも少なくありません。ブログなどをWordPress上で推敲することの多い方は気をつけてください。リビジョンはプラグインでその数や量を管理/調整することができます。もちろん、functions.phpでも可能です。「WordPress リビジョン 削除」などのキーワードで調べてみてください。

画像のようなメディアについても、WordPressはデータベースに情報を蓄積しています。たとえばブログの文章中に写真を掲載しようとすると、自動的に大中小サイズの画像を作成し、そのサイズやURLなどを含むデータが自動的に作られています。メディアは運用開始後に一括で修正したりバックアップをとるのがなかなか大変なので、Webサイト制作時にサイズや保管方法をしっかりと設計しておくべきです。

これまでに挙げた手法は、それぞれ対応してくれるプラグインが存在します。中には、データベース全体をボタン一つで最適化(Optimize)してくれるものもありますので、「はじめの頃に比べると管理画面が重くなった……」などという場合にはぜひ試してみてください。

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