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プラグインを調整する:猫でもできるWordPressサイトの高速化10

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/01/10
最終更新日:2018/01/13
カテゴリー:技術情報
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次に、プラグインについて見てみましょう。WordPressのプラグインは、たとえプログラミングができなくてもホームページに機能が追加できる、非常に優れた仕組みです。すでに多数のプラグインが提供されており、ホームページを作っていて「こんな機能があればいいのに」と思ったら、そのほとんどはすでにプラグインとして提供されているくらいです。このように、プラグインは非常に便利ではあるのですが、数が増えすぎると思いがけないトラブルが起こったり、WordPressの処理速度が遅くなったりします。これを避ける方法を考えてみましょう。

エンジニアでなくとも機能が実装できるのがプラグインの良いところではあるのですが、本来数行のコードで実装できる機能をプラグインにするために冗長になっていることがあります。ところで、WordPressの「functions.php」を編集すると、プラグイン同様に機能や挙動の調整をすることができます。functions.phpは必ず読み込むファイルなので、数行追加したところでそれほど速度には影響しないですが、プラグインは別途ファイルを読み込み、裏で沢山の関数を実行しますので、速度にはそれなりの影響があることが推量されます。ホームページに追加したい機能がある場合は、プラグインを追加しなければいけないものなのか、functions.phpにコードを少し書くだけ大丈夫なのかを調べてみることをおすすめします。

プラグインは有料のものもありますが、そのほとんどは無償で提供されています。公式サイトに掲載するハードルもそれほど高くないので、設計や実装が甘いものも少なくありません。一番気にしておかなくてはいけないのが、メンテンスが続けられているかどうか、というところです。WordPress本体は頻繁にバージョンアップが行われていますが、プラグインもその都度動作の確認や対応が必要です。これができていない場合、セキュリティ的な問題や動作の不具合の可能性もあります。メンテナンスがなされていないプラグインは思い切って外してしまう判断も必要です。

プラグインは、最初はシンプルな機能追加を目的に開発されることが多いのですが、運用を続けるうちに利用者からのフィードバックを請けてどんどんと便利になっていきます。そうしていくうちに、すでに他のプラグインでも実装されている機能が追加されることもあるでしょう。機能が被るプラグインを重ねて導入することほど無駄なことはありません。そのプラグインが本当に必要かどうかを見定める基準の一つにしてください。

利用するプラグインを最小限のものにするだけで、WordPressの速度はキビキビとしたものになるはずです。何個までがよい、というような基準はありませんが、シンプルなブログや企業サイトなどで数十個ものプラグインを入れている場合は、一度見直してみてもよいのではないでしょうか。

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