バージョンをあげる:猫でもできるWordPressサイトの高速化11

WordPressの高速化チューニングについて、いろいろな手法や取り組み方を紹介してきましたが、いよいよWordPressの裏側にるにも手を入れていく段階になりました。今回は、前半では「やっていないと大問題だけど高速化に多少影響があること」と、後半では「やっていなくてもそれほど問題はないけれど高速化に大きな影響があること」を紹介します。

まず、すごく基本的なことではあるのですが、「WordPressのバージョンアップ」についてです。この文章を読んでおられる方のサイトは大丈夫だと思いますが、開発完了後バージョンアップをまったくしていないWordPressサイトは思った以上にたくさん存在します。更新や運営に手が回っていない企業サイトやブログである場合が多いです。バージョンアップしていない理由をそれとなく聞いてみると「どうやればいいのかわからない」「やっていいのかどうか判断できない」「やらなければいけないとは思っていなかった」などの回答をいただきました。開発時にメンテナンスの分まで費用をつけることが難しいらしく、制作会社側も作りっぱなしで放置していることが多いようです。WordPressのバージョンアップは機能追加だけでなく、セキュリティの改善などが行われていることも多いため、積極的に行うべきです。メジャーなバージョンアップでは、内部の動作も改善されるため、高速化に効果がある場合もあるでしょう。

WordPress本体同様、プラグインを逐次バージョンアップするのも忘れてはいけません。前回書いたように、プラグインはWordPressのバージョンアップに合わせて、作者がその挙動を確認したり調整したりしているはずです。つくりっぱなしのプラグインでは、データベース構造の変更に対応していなかったり、非推奨の関数を使うなど速度の面でも全体に影響を与える場合があります。きちんとメンテナンスされているプラグインを厳選して使うと同時に、バージョンアップもしていきましょう。

ここからはそれなりに環境や状況によっては実践できない内容となりますが、高速化に効果の大きな内容です。まずは、利用しているサーバーのPHPのバージョンアップを検討しましょう。現在、バージョン7系のPHPがメジャーですが、バージョン5系のPHPしか使えないレンタルサーバーも多く見られます。バージョン7系は5系に比べるとかなり早くなっていますので、切り替えられるようであればバージョン7系に変更することをおすすめします。あわせて、キャッシュモジュールやFastCGIの設定がなされているとベターです。

PHPほど明確な速度差は出にくいこともあるようですが、MySQLのバージョンも新しい方が処理速度が早いようです。WordPressからのクエリのチューニングで早くなることもあるようですが、WordPress本体のソースコードをいじるのはやらないほうが良いので、ここは「できるかぎり最新のものを」程度の認識大丈夫だと思います。

バージョンアップはいつでもどこでもやるべきですが、その後の動作確認やテストは必須です。これができない状況では、バージョンアップしないほうが良いこともあるかもしれません。