WordPressを使わない:猫でもできるWordPressサイトの高速化14

いろいろ試行錯誤しながら、サーバーまで引っ越ししたにもかかわらず、求めるほどの速度が出ない……。そんな時は、WordPressの利用をやめてしまう、というのも手かもしれません。その判断をするために必要な基準を考えてみましょう。

現在、多くのWebサイトがWordPressで作られています。少し古いデータになりますが、2016年の調査ではCMSで作られるサイトの60%が、また制作されるすべてのサイトの25%がWordPressで作られているそうです。Web制作会社などにホームページの制作を依頼すると、とくに指定しない限りWordPressで作られることも多いでしょう。後述しますが、もちろんWordPressで作るメリットがあるからなのですが、今回のテーマである「高速化」の観点では、WordPressがベストな選択でない場合もあります。

現在、多く作られるタイプのWebサイトに「ランディングページ」があります。本来は別の意味がある言葉ですが、一般的にはイベントや商品、サービスなどを紹介するときに用いられ、ページ遷移を伴わないいわゆる一枚物の構成のWebページを指すことが多いです。情報量が多く、縦に長いのが特徴です。また、一度制作したら内容が変更される頻度も低いため、このようなWebサイトではWordPressを使う必要はないかもしれません。

ページ数の少なさ、更新頻度の低さでいえば、企業サイトなどもそれにあたるかもしれません。もちろん、積極的に内容をチューニングしている企業サイトや、オウンドメディアをつくるべく頻繁に記事を追加している企業サイトもありますが、ほとんどの会社は基本的な会社情報を掲載しているだけで、更新していない状況のようです。この場合も、CMSを使わずとも十分でしょう。

また、ページ数が多く、更新頻度が高いWebサイトであっても、WordPress以外のCMSが使える可能性があるのであればそれを選ぶのもありかもしれません。たとえばMovable TypeはWordPressと並んで利用者の多いWebサイトですが、静的なHTMLを出力するのでWordPressと比較するとレスポンスが良く、アクセスの多いサイトなどでも速度を落とさず使えます。

以上のような基準を持って、WordPressを続けるかどうかを判断することができますが、WordPressをやめる、と決断する前に、次のようなことも知っておきましょう。前述のようにWordPressはシェアが高く、歴史もあるツールなので、多くの制作者や開発者にとって開発や運用に慣れてたツールとなっています。またWordPressについて書かれた本やWebサイトも世の中に溢れています。プラグインも豊富なので、やりたいことができない、ということはないでしょう。また、WordPressで生成したページを静的に保存/公開できるサービスも登場しています。速度と便利さと、どちらをどれくらい重視するかをよく考えて、WordPressを使うかどうかを見極めましょう。

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