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一般事務って何?

著者:高木信尚
公開日:2018/08/09
最終更新日:2018/08/09
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

春ごろから営業事務の募集を行っていますが、なかなか採用が決まりません。
そもそも応募自体がほとんどありません。
そんな背景もあり、事務職というものについてあらためて調べてみました。

まずは有効求人倍率からです。
厚生労働省が公開している平成30年6月の「職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))」を見ると、「事務的職業」の有効求人倍率は次のようになっています。

職業有効求人倍率
事務的職業0.45
 一般事務の職業0.35
 会計事務の職業0.79
 生産関連事務の職業2.02
 営業・販売関連事務の職業0.88
 外勤事務の職業3.84
 運輸・郵便事務の職業3.90
 事務用機器操作の職業0.59

この表ではパートタイマーを含んでいます。
弊社が現在募集中なのは短時間準社員であり、これはパートタイム労働者に該当します。
よって、パートタイマーを除く表ではなく、こちらを参照することになります。
ただし、これはパートタイムだけではなくフルタイムも含めての表ですので、パートタイムだけの有効求人倍率がどうなっているかまではわかりません。

この表では、事務的職業全体の有効求人倍率は0.45であり、営業事務すなわち営業・販売関連事務の職業の有効求人倍率は0.88であることがわかります。
最近は売り手市場だといわれていますが、こと事務職に関しては買い手市場だと考えることができます。

次に、弊社が求人を出している営業事務とは、具体的にどんな職業が想定されているのかについて調べてみました。
これについては、ハローワークインターネットサービスに具体例が掲載されていました。
https://www.hellowork.go.jp/info/mhlw_job_dictionary_03.html#28

上記URLに掲載された表のうち、281-03 営業事務員が該当すると考えられます。
そこでは厳密な定義こそされていませんが、該当例および非該当例を挙げて具体的に説明されています。

該当例:営業アシスタント、受発注管理事務員、 商社営業部員 [PDF:31KB]
非該当例:営業員[34 営業の職業]

ある程度イメージ通りかもしれません。
しかし、よく考えてみると網羅範囲が非常にせまく、もしかすると弊社が求めるべき人材はこれではないかもしれない気がしてきました。

参考までに一般事務についても調べてみました。
https://www.hellowork.go.jp/info/mhlw_job_dictionary_03.html#25

一般事務というのは小分類にも細分類にもありませんので、大分類だと考えられます。
だとすると、網羅範囲は非常に広いことがわかります。

なお、「一般事務員」についての解説PDFも見つけました。
https://www.hellowork.go.jp/doc2/C25701ippannjimuinn.pdf
これは定義とかではなく、大雑把なイメージ程度かと思います。

上記のPDFでは、

書いたり、計算したり、点検したりする仕事が中心である。

とは書かれていますが、それがすべてであるとは記述されていません。
さらには、

事務処理の管理監督的な職に就く場合や、司法書士や行政書士などの資格を得てコンサルタント的な業務に転向する場合もある。

とまで書かれています。
後半の士業関連の記述はともかく、前半の管理監督的な職というのは経営に関わることを意味しています。
管理監督者は経営者と一体的な立場で仕事をしている人だからです。
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/library/tokyo-roudoukyoku/seido/kijunhou/shikkari-master/pdf/kanri-kantoku.pdf

私はこのブログで以前から、事務というのは経営以外のすべての業務であるということを書いてきました。
しかし、その事務に携わる従業員が将来的に管理監督的な職に就くということは、経営も含めた全業務に携わるということになります。
仮にスタート時点では、ある程度限られた「一般事務員」という立場であっても、キャリアを重ね、あらゆる業務を網羅する可能性をハローワークが示唆しています。

こう考えると、弊社の場合は一般事務で募集するほうがよい気がしてきました。
一般事務のほうが有効求人倍率が低く、応募が集まりやすいからといった姑息な理由ではなく、そのほうが実態に合致しているからです。

もっとも、入社していただくにあたっては、何らかの誤解を持ったままでは後々不信感が募るだけになります。
面接時には条件面も含めて十分な説明をさせていただきますし、機密情報など一部の例外を除けばどんな質問にも回答させていただきます。
先日も馬詰が書いていたように、もし希望があれば就業規則や賃金規定を面接時に閲覧していただくことも可能です。

とまあ、いろいろ書きましたが、応募が集まらないそもそもの理由は、週2日勤務だからということに尽きると思いますけどね。

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