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事務で採用されたのに……

著者:高木信尚
公開日:2018/08/10
最終更新日:2018/08/09
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

職業柄、他社の採用状況について話を聞く機会が少なくありません。
最近よく耳にするのは、求人では事務を募集していて、それに応募したのに、実際には技術や営業をやらされているという話です。
よくよく聞いてい見ると、確かに酷い話もあれば、いたって普通の話もあります。

実際にはいくつかのケースにわかれるようです。
どのケースも事務で求人を出しているところまでは同じです。

ひとつは、面接に行ってみると、「事務は充足したので」とか「あなたは事務より技術のほうが向いている」などといって、異なる職種での採用を打診するというものです。
これについては、事前に提案しているわけですし、嫌なら断ればいいのでそんなに大きな問題ではないと思います。
応募者にしてみれば、(断るのであれば)無駄足を踏まされたといって怒るかもしれませんが、それ以上の害はないと思います。

もうひとつは、事務職として採用されて入社したのちに、全然異なる職種の仕事をさせられるというものです。
中には入社直後から別の仕事をさせられるケースもありますが、さすがに求人詐欺といわれてもしかたがないでしょう。

そうではなく、入社後しばらくしてから、別の職種に異動になるというケースもあります。
この話を聞いて、すぐに次の動画のことを思い出しました。

上記の動画では、徐々に事務から別の仕事にシフトさせています。
しかし、人事異動の形をとって一気に別の仕事に転換することのほうが多いように思います。

事務を志望する人というのは、それまで派遣社員やアルバイトの経験しかない場合も少なくありません。
そのような働き方では人事異動というものを経験したことがなく、過剰反応してしまうのかもしれません。
しかし、正社員として採用されれば、ある程度の頻度で人事異動が発生するのは当然のことなのです。

人事異動というのは業務命令ですから、拒否すれば当然懲戒の対象になります。
ですので、たとえそれが転居を伴うようなものであっても労働者は受け入れるしかありません。
拒否したからといって直ちに解雇されるようなことはないにしても、断るのであれば退職する覚悟が必要になるでしょう。

事務ということで入社したのに異なる職種に異動になるからといって、その都度退職していたのではまともなキャリアを積むことはできません。
最初は嫌でも、実際にやってみたら結構自分に向いていたということもあります。

このように、事務で入社したのに異なる職種の仕事をさせられたとしても、それを理由に「ブラック企業だ!」ということにはなりません。
中には確かに悪質なものもあるのでケースバイケースではあるのですが……。

どうしても事務職以外やりたくないのであれば、正社員はあきらめて派遣社員をやったほうがいいでしょうね。
あるいは、非常にレアだとは思いますが、職種限定正社員の仕事を探すかです。

クローバーフィールドの場合はどうかというと、事務で採用した場合は将来にわたって事務の仕事しかさせません。
唯一の例外は昇進によって管理監督者の立場になった場合だけです。

ただし、私はこのブログでこれまで何度も書いているように、事務というのは経営以外のすべての業務を指します。
だから、事務以外の仕事となると経営しかなく、その機会が生じるのは管理監督者になった場合だけなのです。

まあ、実際には無理をさせることはないですし、新しいことをやってもらうにあたっては事前に相談もします。
「自分の守備範囲はここまでです!」と勝手に線を引くことさえしなければ、そんなに難しいことではないと思いますよ。

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