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腹膜透析

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:津路高広
公開日:2019/06/23
最終更新日:2019/06/23
カテゴリー:技術情報

津路です。
久しぶりになりました。
実は、母が腎不全末期を迎え、病院で腹膜透析という方式を勉強してきました。
これは、お腹にカテーテルを入れて、腹膜に透析液を入れて、透析液へと不要な物質を取り入れ、
それを排出するという方式です。
透析液へと老廃物、不要な水分が吸入されるということを期待するのには、それなりの成分が必要です。
よく話にでる、通院して行う方式は、血液透析です。
血液透析の場合は、血液を入れ替えるという方式なので、全く異なります。

腹膜透析をするには、透析液を体へ送り入れる、そして体内から排出するための機器が必要です。
機器メーカーさんが、病院に貸出、そしてそれを患者が自宅で利用します。
母は高齢で機器になれないので、私が準備、開始、終了処理を夜間に行います。
機器には、チューブが4本ついたプラスチック板を差し込み、患者に一本つなぎます。

以下、私の想像が入っています。
液体を送り入れるという機能を果たすには、チューブを通じて継続的に、目的の液量を吸い込んで、送り込む必要があります。
液体袋->チューブ->機器->チューブ->患者
チューブには勾配があり、どのように配線されるかわかりません。
もちろん途中で抑えられたり、ねじれたりしていたら、それを検出する必要があります。
実際に、ねじれると、アラームが鳴り、動作を停止します。
おそらく、チューブが一杯で、送り込めないのを圧力で計算するのでしょう。

逆に、液体を患者から排出するという機能を果たすには、さらに高度な技術が必要になるのではと思います。
患者->チューブ->機器->チューブ->排出タンク
というのは、機器にとっては、患者に入っている液体の量は推測でしかなく、またチューブを通じて吸い込み、それを送り出す動作が必要です。吸い込むには、どのような技術が必要なのでしょう?
巷によく見かけるのは、下水処理です。汚水を吸い出す技術は、昔からあり、現在では、ホームセンターで、汚水を吸い出すポンプが売られています。モーターを回転して、動力で6-8mの深いところからも液体を吸い出せるそうです。
実際、吸い込むには、気圧を利用します。
でも、今回の機器では、1~15mlくらいの単位で吸い込み、送り出しを行います。
患者側の状態と単位量、気圧が重要な点ではと推測します。吸い込めなくなったことも検出が必要です。

送り込む量は、医者が実際に透析を行って、決めます。
実際、お医者様は、専門医師であり、ご自分で設計を行い、夜間に送り入れる量を決めたり、何回液体の流入、排出をするかを定めて
おられると推測します。サイクルベースで実施され、エラーも記録されます。
母の場合は、6000mlを超える量を、一晩で入れます。ですので、排出量は7000mlを超えます。

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