デザインの練習(エレベーターのボタン2):猫でもできるグラフィックデザイン24

引き続きエレベーターのボタンのデザインについての考察です。エレベーターの箱の大きさは限られており、一方で入口のサイズなどはある程度の大きさが必要なため、ボタンなどを並べる操作パネルの大きさを十分に確保することはできません。ときには狭いスペースに沢山のボタンを並べなくては行けない場合もあります。

ボタンが沢山並べられないので、(他にも理由はありそうですが)操作の取り消しボタンが搭載されることはほとんどありません。代わりに、長押しやダブルクリック、全押しなどを取り消し操作に充てているようですが、エレベーター内にその操作についての説明はありませんし、メーカーや製造年代、機種によって操作方法が異なるため、ほぼ都市伝説や雑学のような扱い方をされています。

そもそも操作の取り消しボタンが必要かどうかについてはもう少し考えても良いかもしれません。スマホがこれだけ普及した現代であれば、長押しやダブルクリックの操作も受け入れられるはずですので、業界としてルールを決めるか、キャンセルボタンをきちんと搭載するかのどちらかを期待しています。

パネルのサイズに制限があることで、一番問題になるのが高層ビルの回数ボタンです。階数が多すぎると、すべての階数ボタンを納めきれない場合もあるでしょう。例えうまく納まったとしても、沢山あるボタンの中から目的階を探すのは一苦労です。

たとえば、階数の十の位と一の位を分けて押させても良さそうですが、ボタンを押す回数が増えているのでこれがベストではないでしょう。高層階用のエレベーターと低層階用のエレベーターに分けるのはひとつの解決方法です。同様に、途中で乗り継ぎをさせるのも良いと思います。パネルのサイズが理由ではないと思いますが、結果的に運用でパネルサイズの問題を解決できたと見ることも出来そうです。

タッチパネルのインターフェースにして、タップやスクロール、フリックで階数を選ぶのもアリかもしれません。ただ、おそらく今よりも操作回数が増え、同時に機器の導入や保守にコストがかかりそうです。また現時点ではタッチパネルが苦手な高齢者が多いのも、積極的にタッチパネルを採用したくない理由のひとつです。

利用者が音声で階数を知らせる方法もありそうです。ただ、聾唖者のように発話障害がある方のことを考えると、物理的なインターフェースも別途必要なため、そもそもの問題解決になっていません。どうやら、今回考えているエレベーターのボタンの課題は、便利さを向上させることよりも、不便さやエラーを減らすための工夫が求められているようです。

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