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アクションを促すデザイン(スライドする2):猫でもできるグラフィックデザイン71

著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/06/01
最終更新日:2018/06/01
カテゴリー:技術情報
タグ:

人が取りうるアクションのひとつ「スライド」を促すデザインについてみています。スライドを促すデザインの要件として、スライドする本体以外にも、その動きを支えるレールのようなものがあるとスライドできることが伝わりやすいことがわかりました。

「スライド」という言葉を使ったとき、おそらく多くの方がプレゼンテーションの際に用いる映写資料のことを思い浮かべることでしょう。近年ではあまり使われなくなりましたが、以前は薄い透明のフィルムに文字や図形を描いた「OHP(オーバーヘッドプロジェクター)」や、厚紙のマウントにポジフィルムを描いて使う「スライド」がビジネスや教育、研究の現場でたくさん用いられました。現在のパソコンとプロジェクターで行われるプレゼンテーションと、基本的には同じことをやっています。

この流れを受けてか、ウェブサイトで画像が変化するものをスライド、あるいはスライダーなどと呼びますが、これらには冒頭に書いたようなレールに相当するものがデザインされることはほとんどありません。これは「画面上だから」という理由よりもむしろ、ウェブ上でのスライドアクションが基本的には自動で行われることが主な理由であると推量します。

一方で、値を入力するユーザーインターフェイスとしてスライダーをデザインする場合は、レールのデザインが明確に、強調しながら追加されます。定番の「jQuery UI」でもスライダーを使うことができ、標準デザインでは見た目上ほぼレールに見えるものとなっています。これはやはり、手動で動かせることを想起させるためでしょう。

ところで、1980年代のラジカセやステレオセットには、ツマミやスライダーがたくさん搭載されていました。いわゆるグラフィックイコライザー(グライコ)と呼ばれるエフェクターの一種ですが、当時これらの使い方をきちんと理解しているユーザーがどれだけいたかは未知数です。グラフィックイコライザーを使うと、使用する環境に合わせて好みの音になるよう調整することができます。

ステレオのグライコは必ずしも機能として用いられたわけではなく、多機能であることを、あるいは高性能であることを視覚的に伝える役割が強かったように思います。ひどいものではデザインとしてつまみだけ付けているものもあったように記憶しています。スライダーは設定するためのものUIであると同時に、プロ用の道具のシンボルである、というイメージは現在も有効です。

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