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ORACLEMASTER 備忘録10(2/6)

著者:伊関星児
公開日:2021/01/20
最終更新日:2021/01/25
カテゴリー:技術情報
タグ:

ORACLEMASTER 備忘録10(1/10)

 

パフォーマンスの監視

「データベース・ホーム」ページの上部にある「パフォーマンス」メニューから、「パフォーマンス・ハブ」を選択すると、指定した期間に使用可能なすべてのパフォーマンスデータが表示される。

「パフォーマンス・ハブ」ページの「サマリー」タブでは、デフォルトで、過去1時間のリアルタイムデータが表示される。

「パフォーマンス・ハブ」ページにリアルタイムデータではなく履歴データを表示する場合は、「期間の選択」フィールドで異なる期間を選択する。

 

パフォーマンスの問題の診断

AWR(自動ワークロードリポジトリ)

パフォーマンス情報はSGA上にあり、流動的に変化するため、データベースに保存してデータを蓄積することで後から比較参照できる。

データベースは、データベースの状態とパフォーマンス情報を、定期的にスナップショット形式で収集している。これを「AWRスナップショット」と呼ぶ。

AWRスナップショットは「任意の時点のシステム状態に関する統計サマリーのデータ」である。MMONバックグラウンドプロセスによって“60分ごと”に収集され、SYSAUX表領域に存在するAWR(自動ワークロードリポジトリ)に格納される。

AWRは、データベースの使用状況の履歴をデータベースに提供している。AWRが提供する情報は、データベースのすべての自己管理機能の基礎になっている。

 

AWRスナップショットの間隔および保存期間の変更

ADDMによるシステム分析はAWRスナップショットに基づいている。デフォルトでは「スナップショットの保存」の期間は“8日間”、「スナップショット収集」の間隔は“60分に1回”に設定されている。これらの設定値はEnterprise Manager Cloud ControlやPLSQLパッケージで変更できる。

 

ADDM(自動データベース診断モニター)

ADDM(自動データベース診断モニター)は「データベース全体のアドバイザ」といえる機能である。ADDMは、AWRスナップショットをもとにして“トップダウンシステム分析※”を行い、分析結果をAWRに格納する。この処理は“60分に1回”、AWRスナップショットが取得された後に自動実行され、分析結果には“問題の説明”と“推薦操作”が含まれる。

※トップダウンシステム分析では、最初に症状を識別し、次にパフォーマンス問題の根本的な原因に到達するまで精査する。

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